季節の変わり目に気を付けたい犬のケアと犬が食べられるおすすめ食材をご紹介!
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季節の変わり目、特に冬から春にかけて私たちは衣服の調整や食べ物などで体調管理に気を付けたいときですが、実は犬にとっても体調不良を起こしやすいことを知っていましたか?
春は愛犬の食欲がなくて食べないとか下痢するといった悩みを抱える飼い主の方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、春に犬へのおすすめ食材と季節の変わり目を快適に過ごすためのケアについてお伝えします。
目次
冬から春にかけて起きやすい犬の体調不良
季節の変わり目は「三寒四温」と呼ばれるように、寒い日と暖かい日が交互に訪れます。犬の体は被毛で覆われているので、すぐに上着を脱ぐような体温調節ができません。この温度変化から犬の体の負荷を軽減するには、代謝に働く肝臓をサポートする食材を取り込んであげましょう。
ビタミンB2 | 代謝の活性化に働き、皮膚や粘膜の維持にも作用します。 |
ビタミンE | 新陳代謝を促して抗酸化作用にも働きます。 |
ビタミンA | 目の健康維持に必要な栄養素で粘膜保護に役立ちます。 |
アントシアニン | 眼精疲労や肝機能改善に効果を期待できます。 |
タウリン | 肝機能の強化に働きます。 |
脂肪酸 | 免疫力の向上に役立ちます。 |
春は肝臓の働きが最も活発になる時期です。肝臓にはデットクス効果のある緑色の野菜がおすすめです。また、東洋医学では肝臓と目には深い相互関係があると言われています。目のケアを心がけることは肝臓ケアになって、この時期の愛犬の健康維持サポートにつながります。
ぜひこちらの記事も併せてチェックしてみてくださいね。
- 肝臓にいい食材記事 https://inumag.jp/12108
- 目のケアにいい食材記事 https://inumag.jp/7589
犬におすすめな春食材とは?
春は、肝機能をサポートしてくれる食材を積極的に取り入れましょう。また、薬膳での食材分類である温熱性(体を温める)・平性・寒涼性(体を冷やす)のうち、平性の食材を全体の6割ほど取れるよう調整します。以下の食材を愛犬のレシピ作りの参考にしてみてください。
どんな食材でも、長期間ずっと同じものを与えたり、偏った食材でバランスの取れていない食生活を送ったりすることは、健康に害をもたらす可能性があります。一度に大量に摂取することは避け、後半でご紹介する生活・環境面でのケアポイントも注意していきましょう。
犬が春に取るといい食材の調理方法
グリーンピースは、旬である春先の時期ですと生のグリーンピースが流通しています。簡単につぶせるほどやわらかくゆでたものを与えましょう。冷凍や缶詰のものもあげられますが栄養価は下がります。どちらも丸ごと飲み込まないよう小さくカットしたものをあげてください。
キャベツは、栄養素であるビタミンが水に溶ける性質をもつため、生で与えた方が栄養価は高くなります。消化力が低下した老犬や子犬は、みじん切りにしたものをごはんと一緒にしておじや風にしたり、にんじんと一緒にスープにしたりすると水溶性の栄養素を無駄なく取り込めます。
小松菜は、生でもスムージーとして果物と一緒に取ることが可能です。疲れているときは、生を避けて、スープに混ぜたり炒めたりして与えてください。
にんじんは、皮の下にβカロテンという栄養素が多く含まれているので、できるだけ皮をむかずによく洗って使いましょう。ゆでたり他の野菜と煮込んだりしたものを細かく刻んで与えます。
じゃがいもは蒸したり、レンジで加熱したりしたものをおやつとして与えることも可能です。一度に大量に食べないよう、ペースト状や小さくカットしてからあげてください。
しじみは、水のうちから鍋に入れ沸騰したらアクを取り除けば、しじみ汁の完成です。ごはんやドライフードにかけてあげるといつもと違った風味と食感を楽しめます。
レバーは、必ず加熱調理したものを与えます。緑の野菜と一緒にペースト状態にすると取り込みやすくなります。
牡蠣は、生食用と書いてあっても犬には必ず加熱調理をしてからあげましょう。ゆでるか蒸したものを小さく刻んでから与えてください。
鮭は、生鮭を選び、塩分の多い塩鮭は控えてください。刺身のサーモンもありますが、生食材はその日の体調によって消化器官に異常が出やすくなります。鮭はスープに入れたり、グリルやフライパンで焼いたりして、骨を取り除いたものを小さく分けて与えましょう。
愛犬に初めて与える食材があるときは、アレルギーの発症がないかを注意してください。少量ずつ分けて与え、下痢や嘔吐、皮膚に異常が現れないかを確認しながら与えましょう。もし、いつもと異なる症状が出た場合には、すぐに動物病院へ相談してください。
春におうちでできる愛犬へのケアポイント!
季節の変わり目を愛犬が快適に過ごせるように、日常生活で工夫できるポイントや環境面で注意しておくべきケア対策もお伝えします。温度変化や気圧の影響が体の負担になることから以下の3点に配慮してあげましょう。
1.散歩は暖かい時間帯に
朝晩の寒暖差が特に激しい時期です。愛犬との散歩は日中の暖かい時間帯に連れて行ってあげましょう。もしも朝晩の時間帯に散歩へ行く場合、特に小型犬は寒さに弱いので洋服を着せて調整してあげるのもおすすめです。
2.飲み水はまめに取り替えて
春の陽気で急に暖かくなることで、水を飲む量が増える犬もいます。さらに、気温が上昇することで細菌の繁殖も活発になることから、こまめに飲み水を交換して清潔な状態を保ってあげてください。
3.食べ過ぎにも注意!
季節に取るといいおすすめ食材とはいえ、食べ過ぎは消化器官や肝臓の負担につながってしまいます。体調不良になっていなくても、特に春は給餌量を増やさないよう養生してあげてください。一回の給餌量を減らして消化吸収の負担を軽減するケアが季節の変わり目を乗り切るポイントになります。
さいごに
春という季節の変わり目に、犬が取り入れるといい食材やケアポイントについてお届けしました。愛犬には気候変化によるダメージをできるだけ避けてあげたいもの。食生活や環境を調整しながら、愛犬と一緒にお花見やピクニックなど季節の変化も楽しく過ごせるといいですね。
INUMAGでは、これからも飼い主のみなさまと愛犬がともに生活を楽しめるような情報をお届けしていきます。
今崎 湘子 | ペットフーディスト
2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。