犬は牡蠣を食べても大丈夫!もっと知りたい犬の食事をペットフーディストが解説
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犬は牡蠣を食べても大丈夫!もっと知りたい犬の食事をペットフーディストが解説

犬は牡蠣を食べても大丈夫!ただし、生の牡蠣はダメ!

牡蠣は犬が食べても大丈夫な食材です。とはいえ、人間のように生の牡蠣を食べることはできません。牡蠣は「海のミルク」と言われるほどの栄養価の高い食材です。中医学的にも解毒を促し、血を補う効用があるので、ストレスや過労による疲れに効果的な食材とされています。今回は、牡蠣の豊富な栄養素について、食べる際の注意点も含めて詳しくご紹介していきます。

生の牡蠣は犬に危険

栄養満点の牡蠣ですが、犬に生牡蠣を与えることはできません。生牡蠣は内臓に貝毒があったり、チアミン欠乏症になったりする危険性があるからです。

チアミン欠乏症とは、牡蠣に含まれるチアミナーゼが原因で起こる症状。チアミナーゼはビタミンB1(チアミン)を分解する酵素を含んでいます。犬の体質によって、ビタミンB1を必要としている場合にチアミナーゼを摂取するとビタミンB1が不足してチアミン欠乏症になることがあります。

牡蠣に含まれる栄養素

牡蠣に含まれる代表的な栄養素はこれらですが、貝類の中では炭水化物と脂質を多く含みます。

酸素と二酸化炭素を運搬するヘモグロビンの構成成分です。鉄分が不足すると貧血や免疫力の低下を引き起こします。
鉄分がヘモグロビンを構成するのを助ける働きがあります。
亜鉛酵素を活性化させて細胞分裂を正常に働かせます。コラーゲンやケラチンの合成にも作用し、被毛や皮膚の健康維持に役立ちます。
マグネシウム体内のさまざまな代謝を助けます。リンやカルシウムとともに骨を形成します。
タウリン生命維持に欠かせない栄養素です。心筋を強化し、視力低下を予防、肝臓の解毒作用にも働きます。犬が体内で作り出せる成分でもあります。

牡蠣は1日にどのくらい食べられる?

栄養価が高い食材とはいえ、どんな食材も偏りのないよう食べ過ぎには気を付けてください。
愛犬が、1日で摂取している食事量の10パーセント以内を目安にしましょう。たとえば、体重7キログラムの小型犬なら牡蠣2個が1食分の目安です。

犬の体質によっては、合う食材と合わない食材があります。健康な犬でも、与えた日が体調の悪い日やストレスを抱えているときだと、思いがけない症状が出るかもしれません。便が緩くなってしまったり、嘔吐などの症状が出たりした場合には、かかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。

牡蠣の調理方法

生の牡蠣は危険なので、必ずよく加熱してから与えてください。牡蠣を安全に食べるためには、85度以上の温度で1分間以上の加熱が必要です。焼く・蒸す・煮るといった加熱方法で、牡蠣の中心部まで十分に火を通しましょう。

加熱した後、あら熱をとり愛犬の口のサイズに合わせて、小さく刻んでからあげるようにしましょう。初めて与える場合には、必ず犬の体調変化の様子を見ながら少量ずつ数日間に分けてあげてください。

牡蠣の加工品について

加熱した牡蠣が食べられるとはいえ、牡蠣フライは与えないでください。揚げ物はコレステロールが上がってしまう恐れがあります。また、オイスターソースもNGです。人間用の調味料は塩分の取り過ぎになってしまうため、与えられません。

さいごに

牡蠣は栄養が豊富な食材なので、愛犬の健康維持にも役立つおすすめの食材です。鶏肉や野菜などと一緒にスープにして、細かく刻んでごはんとして与えるのもいいですね。
季節や天候によって愛犬の体調は変化します。また、体調の変化や体質は一生同じでもありません。日々の愛犬の様子を観察しながら、ごはんの組み合わせ方やドッグフードにトッピングをするなど楽しみながら工夫してみてください。

INUMAGではこれからも飼い主と愛犬が、ともに楽しく快適で健康的な食生活を送れるような情報をお届けしていきます。

ペットフーディスト 今崎湘子さん

今崎 湘子 | ペットフーディスト

2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。

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