犬の夏バテ対策！暑さやストレスには免疫力UPで乗り切ろう

夏は犬も夏バテに注意が必要です。暑い時期に愛犬が食べないといった悩みを抱える飼い主も多く、夏バテが原因かもしれません。夏バテは犬にとって暑さだけでなく、散歩時間や夏休みによる家族の生活変化などあらゆるストレスが引き金になっていることもあります。本記事ではそんな犬たちのために夏バテ対策とストレスに負けず免疫力を維持できる食材をご紹介します。

犬が夏バテになるとどんな症状？

犬は体全体を被毛で覆われていて皮膚に汗腺がないため、特に暑さには弱い動物です。暑さ対策として、犬はハアハアと舌を出して体温を下げる行動のみで、人間のように汗をかいて熱を発散させることができません。もしも、愛犬が夏バテになってしまった場合には、以下のような症状が見られます。

• 食べない
• 下痢や嘔吐
• 寝てばかりいる

上記の症状が続く場合は、必ずしも夏バテに因るものとは限定できません。気になる症状があるときは、まずは獣医師にみてもらいましょう。

愛犬の免疫力は大丈夫？！夏に抱えがちなストレス要因

犬も人間と同様に、ストレスを多く抱える環境にいると免疫力は下がってしまいます。免疫力が下がると、夏バテの症状が出たり、食欲が出なくてドッグフードを食べなくなったりすることにもつながります。そこで、あなたの愛犬のストレス具合をチェックしてみましょう。夏のストレス要因には以下のことが挙げられます。

• 適切でない室内温度や湿度設定
• 屋外への外出や散歩時間の減少
• 夏休みで来客が増える
• 夏のイベントで留守番時間が増える
• 夏祭りや花火による騒音

これらの要因をできるだけ避けてあげたり、ストレスがたまっていないか生活を振り返ったりしてあげることも大切です。心当たりがあるときは、いつも以上に愛犬と遊ぶ時間やスキンシップを図ったりしてストレスから愛犬を守ってあげてください。

犬に快適な室内温度の設定はこちらの記事も参考に→ https://inumag.jp/1813

免疫力をサポートする食材

夏バテ予防に愛犬の免疫力を維持する食材を取り入れてみませんか。免疫力サポートを期待できる食材は、以下があります。

• バナナ
• りんご
• チキンスープ
• ホタテ
• ヨーグルト

食欲のない犬には肉のゆで汁やチキンスープなどで嗅覚を刺激してあげるのもおすすめです。ホタテは疲労回復効果を期待できるので梅雨から夏に向けての季節の変わり目にぜひ取り入れてみてください。また、夏バテ防止には動物性タンパク質の肉、魚、卵、乳製品など必須アミノ酸が多く含まれるものを取り込んでいきましょう。そして、愛犬の腸内環境を整えることがポイントです。ヨーグルトのような善玉菌を増やすことが免疫力維持につながります。

この後に紹介する夏に旬を迎える野菜などと合わせながら、季節に応じた体の免疫システムサポートを図っていきましょう！

免疫力をサポートする食材の与え方

バナナは、皮をむいて小さく切り分けたらそのままでもあげられます。小松菜やりんごなどの野菜や果物と一緒にミキサーにかけてスムージーにすると夏でも取り込みやすいです。

りんごは、皮を向いて種をとり、小さく刻んだものをおやつとして与えることもできます。スティック状にして与えたり、角切りにして無糖のヨーグルトと一緒にあげるのもおすすめです。

チキンスープは、手羽元を5〜6本用意し、皮を取って骨の近くに切り込みを入れたら湯通しをします。水1リットルに手羽元を入れ沸騰させ、アクをとって20〜30分ほど煮たらスープの完成です。フードにかけたり、犬ごはんのベースとして他の食材を入れたりなど活用できるスープです。

ホタテは、炒めたりゆでたりして加熱調理したものを与えましょう。貝柱の部分の繊維を断ち切るように刻んであげましょう。スープの具材として使うとホタテがうまみになるうえ、栄養をもれなく取り込めます。

ヨーグルトは、無糖のものを選んでください。冷蔵庫から出してすぐに与えると冷たくておなかを冷してしまうことがあります。取り出してから数分ほど置いたものをフードにかけたり、果物と一緒にあげたりするといいでしょう。

おうちでもできる愛犬の夏バテ対策

免疫力をサポートする食生活とともに、夏バテ対策もご紹介します。

涼性・寒性の食材

薬膳では、食材を五性という分類にし「熱・温・平・温・寒」の5つの性質をもって体に作用すると考えます。夏の暑さ対策に適しているのは、「涼性・寒性」の食材。「涼性」は体を冷やし、「寒性」は体を強く冷やす食材を指します。

たとえば、涼性はレタス、寒性はキュウリ、スイカ、ズッキーニなど。これらの食材を取り入れることで、犬の体から熱を逃す作用をもたらしてくれます。取り過ぎには注意しながら、犬ごはんのレシピに使ってみてください。

犬の暑さ対策におすすめ食材はこちらもチェック → https://inumag.jp/12742

水分摂取の量

夏は犬の水分補給量にも気をつけてあげましょう。犬が1日に必要な水の量は、体重1キロあたり50ミリリットルが目安です。たとえば、５キログラムの愛犬には250ミリリットルの水分を1日に取れるようにしてあげましょう。

なかなか水を飲まない犬には、ウェットフードにしたり、スイカなどの水分を多く含む食材をあげて水分補給を促すことも大切です。

室内遊びで発散

ストレス対策は免疫力をサポートすることにもつながります。犬は飼い主と一緒に遊んだり、コミュニケーションを取ったりする時間が大好きです。暑さで散歩時間が少なくなったり、アスファルトの熱が冷めずになかなか散歩に出られないときは、室内遊びを充実させてみませんか。ノーズワークなどの玩具で遊んであげたり、新しいトレーニングを取り入れたりして犬の欲求を満たす時間を作ってあげてください。

さいごに

夏バテ対策と免疫力を維持するためにおすすめな食材をご紹介しました。愛犬の食欲不振や下痢・嘔吐などの症状はできるだけ未然に防ぎ、元気に夏を乗り切ってもらいたいですね。飲み水を頻繁に変えてあげるなどの衛生的な配慮も忘れないようにしてください。

暑い夏こそ、私たちも犬も自然の恵みをうまく取り入れ、健やかな毎日を送っていきましょう。

INUMAGでは、飼い主のみなさまと愛犬がともに楽しめる生活へのヒントやきっかけ作りの情報サポートを、少しでもお役に立てるようお届けしていきます。