犬の体の冷え対策におすすめの食材とは?寒い季節に取るといい栄養素をご紹介
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寒い季節、犬も体を冷やしてしまうと体調不良を引き起こします。「冷えは万病のもと」といわれるように、体温の低下は免疫力を下げてしまいます。冷えが原因で下痢や嘔吐など胃腸の調子が悪くなる犬もいます。飼い主として、愛犬の体温を一定に保つ工夫をごはんから取り入れてみてはいかがでしょうか。
この記事では、犬の体の冷え対策にいい栄養素と具体的な食材、調理方法をご紹介します。
犬が冷え対策に取るといいのはどんな栄養素?
犬の体の冷え対策に取るといい栄養素は、以下のとおりです。
タンパク質 | 骨の形成や筋肉の成長に役立つ栄養素であり、体を温めます。 |
食物繊維 | 腸の運動を助ける働きがあり、体温の上昇をはかります。 |
ビタミンE | 血行を促進します。 |
ルチン | 血流を促進します。 |
ビタミンB群 | 糖質をエネルギーに変えて代謝を促進する働きがあります。 |
体を温めて代謝を促進、そして胃腸機能を助ける栄養素を取ることをおすすめします。
犬が冷え対策に取るといい食材とは?
寒い季節、愛犬の体を温めるのにおすすめの食材は以下のとおりです。
かぶは生のまま食べると体を冷やすため、加熱したものを与えることで体を温める栄養効果が発揮できるようになります。
どの食材も過剰摂取は害をもたらします。バランスに気を付けて与えましょう。
犬が冷え対策に取るといい食材の調理方法
ショウガは、生のまますり下ろしても、加熱しても栄養素が壊れません。皮ごとすり下ろしたものをスープに少量入れると取り込みやすいです。ただし、刺激があるので初めて与える場合には、取り分けたごはんに少量を混ぜたものからスタートするといいでしょう。
かぼちゃは、種をとって加熱し、十分に柔らかくなったものを与えましょう。甘いのでおやつとしてあげることもできます。
かぶは、皮をむいて小さくカットしたり、すり下ろしたりしたものを他の具材と一緒に加熱してスープにするのがおすすめです。
鮭は、焼いて加熱処理したものをほぐして与えましょう。骨は喉や消化器官を傷付けると危険なのですべて取り除いてください。
羊肉は、鮮度がいいものであれば生で与えることができますが、食中毒の危険性もあるので、子犬やシニア犬には加熱したものを与えた方がいいでしょう。
ひじきは、水で戻して、刻んだものを加熱し、ごはんや他の食材と混ぜたり、和えたりしたものを与えてください。
大葉は、生のまま手で小さくちぎったり、細く刻んだものを与えてください。独特の匂いがあるので、犬の嗜好に合うかを確認しながら、少量づつあげてみるといいでしょう。
小豆は、生では与えられません。必ず十分に柔らかくなるまで煮込んだものをペースト状につぶしてから、その日のごはんやフードに混ぜて与えましょう。小豆の煮汁にも解毒・利尿作用があると言われています。
どの食材も愛犬が初めて食べる場合には、アレルギーに気をつけ、数日間に分けて少量ずつ様子を見ながら与えてみましょう。下痢や嘔吐など気になる症状が出た場合には、速やかに獣医師に相談してください。
筋肉量の低下を防ぐことから体温調節を
体温を一定に保つためには、熱の原材料となる筋肉が不可欠です。体温が低下すると免疫力が下がるだけでなく、筋肉量の低下も引き起こします。寒い季節で散歩の量が減らないように、運動量も維持できるようにしましょう。運動は筋肉を発達させて体温の低下を防ぐうえに、血流もアップさせます。栄養のある食材をバランスよく取る必要もありますが、日常生活において体温生成を心がける活動を意識することも大切です。
さいごに
犬の体の冷え対策におすすめの食材についてご紹介しました。体を温める食材は赤色やオレンジ、黒色など暖色系のものが多い傾向にあります。冬だからこそ、外で元気に走り回る愛犬の姿を見守り続けていきたいですね。
INUMAGでは、読者の皆様と愛犬が健やかな生活と楽しい食生活を送れるように、これからも応援していきます。
今崎 湘子 | ペットフーディスト
2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。