犬の皮膚にいい食べ物とは?【犬の体にいいおすすめ食材のシリーズ】
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愛犬が健康的な食生活を送れるように、気になる症状へ効果を期待できる食材についてお伝えしていくシリーズ!今回は犬の”皮膚ケア”にいい食材についてお届けします。
愛犬の皮膚トラブルにお悩みの飼い主も多いかと思いますが、皮膚のトラブルにはさまざまな原因があります。湿疹やできものなどの症状が出てしまってる場合には、かかりつけの病院に診てもらいましょう。内臓疾患からくるものか、外的な要因かによって異なる対応をしていく必要があります。
この記事では、犬の皮膚ケアをサポートするために必要な栄養素や具体的な食材と調理方法について詳しくご紹介していきます。
目次
犬の皮膚ケアにはどんな栄養素が効果的?
犬の皮膚ケアにいい栄養素は、以下のとおりです。
ビオチン | 健康な皮膚を保つために最も重要な栄養素です。被毛のつやを維持し、神経系の正常な機能維持にも働きます。 |
タウリン | 肝臓の解毒能力を助けます。血圧の正常維持に働きます。 |
亜鉛 | 酵素の活性化に働きます。感染症予防効果も期待できます。心を落ち着かせる作用もあります。 |
βグルカン | 免疫力を高めます。 |
グルタチオン | 肝機能を高め、細胞や皮膚の酸化を緩和させます。 |
ビタミンA | 皮膚や粘膜の強化と免疫機能を維持します。 |
オメガ3系不飽和脂肪酸 | 炎症を抑える効果があります。 |
犬の皮膚にいい食材とは?
犬の皮膚ケアを助けてくれる食材は以下のとおりです。
- 豚レバー
- 牛レバー
- アジ
- ホタテ
- ジャガイモ
- エリンギ
犬の皮膚にいい食材の調理方法
豚レバー、牛レバーはどちらも一口で食べやすいサイズに切り、鍋でよく煮込んだり焼いたりして加熱してからあげましょう。
アジは焼いて骨を取り除き、身をほぐして与えてください。刺身はアニサキスのリスクがあるため、加熱してあげるようにしましょう。
ホタテは、加熱した貝柱と周りのヒモの部分を細かく切ってから与えてください。人間用はバターやしょうゆで味付けをしますが、犬には味付けはしないでそのままの素材を楽しめるようにしてあげましょう。
ジャガイモは、人間と同じく芽が出てしまったものは取り除き、緑がかった部分があればそれも切り落として与えないようにしてください。蒸したり、焼いたりと柔らかく加熱したもので皮も取り除いてあげましょう。
エリンギは、生では毒性成分があるため、焼く、蒸す、ゆでるなど加熱してから、食べやすいように小さく刻んであげてください。
どの食材も毎日続けてあげたり、一度に多量を与えることは毒となります。いつものごはんに適量を追加するのがおすすめです。また、愛犬に初めて与える際には、アレルギー症状が出ていないかも気をつけて、様子を見ながら、少量ずつあげてみてくださいね。
食物アレルギーのことも
愛犬が特定の部位をしつこくかじったり引っかいたり、赤い皮膚や脱毛の症状が出て飼い主が気付くこともあるでしょう。また下痢などの症状もある場合はアレルギーによる皮膚炎の可能性があります。タンパク質による食物アレルギーの可能性もあるので、すぐにかかりつけの獣医師に相談してください。
原因物質を除去して、かゆい部分や炎症をコントロールする必要があるでしょう。
高温多湿な環境には注意して
梅雨どきや夏季など高温多湿な環境が続くと、皮膚にもトラブルが見られやすくなります。特に被毛が密な犬の場合、皮脂のバランスが取りにくくなり、フケの量が気になったり、体がベタついた感じになることもあります。エアコンを除湿にしたり、晴れの日には窓を開けて換気したり、扇風機を回したりしてジメジメした環境にならないよう整えてあげてください。
皮膚ケアには血行をよくすることから
血行が滞ると排出機能も低下して、愛犬の皮膚に症状が現れることもあります。体を温めて血行の促進を図ったり、散歩や室内遊びで運動を心がけて血液循環をよくするのも有効的です。その結果、血液中の老廃物を回収できて皮膚のトラブルを避けられるようになります。
肝臓の解毒作用をサポートする
肝臓での解毒を促進することで皮膚から毒素を排出する必要がなくなって、皮膚トラブルを防ぐことにつながることもあります。肝臓を健やかに保つタウリンや亜鉛を含むシジミなどをとったり、血流をよくするきのこ類をフードにトッピングしたりするのもおすすめです。
さいごに
犬の皮膚ケアにいい食材のご紹介でした。皮膚はあらゆる臓器や血の巡りと関係します。日頃から体調の変化に気を付けながら、季節に合った食べ物を取ったり、環境を整えたりして皮膚トラブルを予防できるといいですね。気になる症状がある時には、早めに獣医師に相談し、悪化を防ぐことも大切です。
INUMAGでは、愛犬の健やかな毎日と食生活を応援していきます。
今崎 湘子 | ペットフーディスト
2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。