犬は梨を食べても大丈夫!もっと知りたい犬の食事をペットフーディストが解説

犬は梨を食べても大丈夫!もっと知りたい犬の食事をペットフーディストが解説

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犬は梨を食べても大丈夫?

は、犬が食べても大丈夫な食材です。日本梨は夏に、西洋梨は秋にかけてが旬の果物ですね。みずみずしい果物と表現されるほど水分を多く含むので、水分補給に適している食材です。シャリシャリと食べやすく甘いので、梨が大好きな愛犬も多いのではないでしょうか。

中国の古書では「梨は大小便を利し、熱を去り、渇きを止め、痰を開き、酒毒を解す」とあり、人間の体にとっても喉の痛みや渇きを和らげる薬膳食材です。今回は、日本梨の栄養素や効果、犬が食べていい梨の量と注意点についてお伝えしていきます。

梨に含まれる栄養素

梨の8割以上は水分で占められています。愛犬の水分バランスは、その日の気温や湿度のバランスを見ながら、季節に応じた調整が大切です。水分補給が必要な乾燥した日には梨を補給として与えるのもいいでしょう。その他、梨に含まれる栄養素は下記のとおりです。

カリウム心機能や筋肉の働き 、血管の機能維持に役立ちます。利尿作用もあります。
ナイアシンビタミンB群の一種で酵素の働きを助けます
食物繊維便秘の解消や整腸作用を助ける働きがあります。
アスパラギン酸アミノ酸の一種でエネルギー生成に役立ちます。

タンパク質を分解する消化酵素を多く含むので、肉類を与えるときに一緒に与えるのがおすすめです。

犬に与えてもいい梨の量

梨は人間と同じく犬も生で食べていい食材です。梨の皮は犬にとって食べにくい上に、農薬や消毒液が付着している可能性があるため、皮はむいてからあげましょう。大きくカットしたままでは、そのまま飲み込んで喉に詰まらせる危険があるので、小さくカットするかすりおろした梨を与えるようにしてください。

また、梨を柔らかく煮てから冷まして与えるのもいいでしょう。梨の種や芯は取り除いて、あげないように気を付けてください。

犬に梨を与えるときの注意点

梨は食物繊維が多く含まれているため、食べ過ぎると便が緩くなる可能性があります。水分も多いので腹痛や下痢になる可能性もあり、与え過ぎには注意してください。その日の天候、犬の体調を見て与える量を調節できるといいでしょう。そして、利尿作用を促すカリウムによって愛犬の排尿が多くなることもありますので外出前は控えるなど気を付けてください。

また、熟していない梨にはアミグダリンという中毒を引き起こす成分が含まれますので、十分に熟した梨を与えるようにしてください。

さいごに 

梨は、人間も食べると新陳代謝を高めて疲労回復効果を期待できるといわれます。加熱した梨は胃腸にも優しく高齢犬も食べやすくなります。アスパラギン酸やカリウムは熱で壊れてしまいますが、食物繊維は減りません。また、梨は体を冷やす寒涼性の食材です。季節の変わり目で腸が敏感に反応するときや、水分補給が必要な時期におやつとしてあげるといいでしょう。愛犬の体調や季節を考えながら食べられるものを増やしてみてくださいね。

INUMAGでは、これからも飼い主と愛犬がともに楽しめる健康的な食生活を応援していきます。

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ペットフーディスト 今崎湘子さん

今崎 湘子 | ペットフーディスト

2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。

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