犬はしめじを食べても大丈夫!もっと知りたい犬の食事をペットフーディストが解説
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犬はしめじを食べても大丈夫?
しめじは、犬が食べても大丈夫な食材です。栄養価の高いきのこは、犬のごはんにも取り入れたい食材のひとつです。現在スーパーで売られているしめじの多くは、人工栽培された「ぶなしめじ」と天然で秋が旬の高級な「本しめじ」。今回は、一年中手に入る「ぶなしめじ」について、愛犬に与えられるしめじの量や栄養成分について詳しくお伝えしていきます。
しめじに含まれる栄養素
しめじの90パーセントは水分で占められています。愛犬の水分補給として与えることも可能です。水分バランスは愛犬の体内と体外両方のバランスを整えるように心掛けましょう。住環境の気温と湿度のバランス、愛犬の体内の保水バランスを整えることで体内の働きを正常に維持できます。その他、しめじに含まれる栄養素は下記のとおりです。
オルニチン | 肝臓の働きを助けるアミノ酸の一種です。 |
カリウム | 血管の機能を正常に保ちます。心機能や筋肉の働きを調整します。カリウム不足になると、発育遅延、脱水症状が起こります。 |
ビタミンB2 | 抗酸化作用のあるビタミンのひとつで酸化から体を守ります。 |
ビタミンB6 | タンパク質の代謝を助け、被毛、歯の代謝を促進します。 |
ビタミンD | カルシウム、リンの吸収を促進します。 |
食物繊維 | 腸の運動を活発にし、体温上昇を図ります。便秘予防、余分な脂質や糖質の吸収を抑制します。 |
しめじはいつから食べられる?
犬にきのこアレルギーが全くないとは言い切れませんので、初めて与える場合は慎重に少しずつ、様子を見ながら数日間かけてあげてください。食べたあとで皮膚をかゆがる、下痢をするなどアレルギーと思われる症状が出た場合にはかかりつけ医に相談しましょう。じめじを少しずつ与えても問題がなかった場合は、子犬から高齢犬まで与えても大丈夫な食材です。
しめじは1日にどのくらい与えられる?
しめじを1日に与えられる分量は、犬の体重別に分けると、体重が5kgまでの小型犬はしめじ30gまで、体重が10kgまでの中型犬で50g、体重30kgほどの大型犬では100gを目安にしてください。とはいえ、愛犬に初めてしめじを与えるときは、この分量にかかわらず少しずつ下痢や嘔吐などの消化不良を引き起こさないか様子を見ながらにしましょう。
しめじの調理方法について
生ではきのこの酵素によって下痢を引き起こす可能性もあって危険な上に、消化不良で嘔吐や下痢をになってしまう可能性もあるため、必ず加熱してからしめじを与えるようにしましょう。また、細かく刻んでから茹でて、茹で汁ごと与えると栄養素を無駄なく取ることができます。さらに、生よりも乾燥したり、冷凍したりすると栄養価がアップします。天日干しの後に、冷凍保存してから使うのもおすすめです。
しめじを与える際に注意する点
しめじには食物繊維が多く含まれているため、食べ過ぎると軟便になる可能性があります。与え過ぎないように気をつけましょう。また、しめじの繊維を断ち切るように細かく切ってからあげるようにしてください。きのこ類の中でもしめじは、体を冷やす寒涼性の食材です。その日の気温の変化や天候、犬の体調を見て与える量を調節できるといいでしょう。
さいごに
しめじはきのこの中でも噛みごたえがあって香りもある食材です。愛犬も食材そのものの風味を感じながら一緒に食生活を楽しめるといいですね。きのこを使った炊き込みご飯は愛犬の大好きなメニュになるかもしれません。愛犬の体調や季節の変わり目など、そのときの状況を見ながら与える食材や量を調節して選んでみてください。今後もINUMAGでは、飼い主と愛犬がともに楽しめる健康的な食生活を送れるように応援していきます。
今崎 湘子 | ペットフーディスト
2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。