犬は栗を食べても大丈夫!もっと知りたい犬の食事をペットフーディストが解説

犬は栗を食べても大丈夫!もっと知りたい犬の食事をペットフーディストが解説

  • フード/おやつ

犬は栗を食べても大丈夫?

栗は、犬が食べても大丈夫な食材です。味覚の秋に美味しい食材を犬と一緒に楽しむのもいいですね。おやつとして与えることもできます。ただし、栗は殻(鬼皮)や甘皮があるのできちんと取り除いて調理してからあげるようにしてください。栗には、西洋栗、中国栗、日本栗がありますが、中でも渋皮が取りやすく下処理の負担が少ない日本栗がおすすめです。日本栗は甘味が強くて食べやすい特徴があります。今回は、日本栗について詳しく説明していきましょう。

栗に含まれる栄養素

栗は他の種実類に比べて低脂質で糖質が多く含まれます。

糖質→炭水化物を構成する栄養素の一つです。炭水化物は糖質と食物繊維から作られており、糖質は主にエネルギー源として利用されます。

ビタミンB1肌の健康を維持し、栗には豊富に含まれます。
ビタミンC抗酸化作用もあって肌の健康を維持します。ビタミンCは、加熱すると栄養価が下がるのが一般的ですが、栗の場合には糖質(でんぷん)も豊富でビタミンCを守ってくれるため減少率が少ないといわれています。
食物繊維腸内環境を整えますが、食べ過ぎておなかが緩くならないように気をつけてあげてください。
カリウム細胞の正常な機能を助けたり、エネルギー代謝と神経刺激伝達に働きます。
タンニン栗の渋皮に含まれている成分で抗酸化作用があります。

栗は1日にどのくらい食べられる?

栗は甘いので、甘味が大好きな犬は少しでも与えて味を知るとどんどん欲しがることもあるでしょう。1日に犬が食べても大丈夫な量は犬の個体差によって違います。糖質も多いので、与え過ぎないようにしましょう。

愛犬の体重が5キログラムの場合は栗1粒半まで、10キログラムは栗2粒と3/4まで、15キログラムは栗3粒と3/4、30キログラムで栗6粒と1/2までに抑えましょう。これは、健康な犬の場合なので、既に健康管理が必要な愛犬の場合はかかりつけの獣医師に相談してからにしてください。

また、初めて栗を食べる犬は下痢や消化不良にならないか少しずつ様子を見ながら与えましょう。1日で食べても大丈夫な量とはいえ、初めての場合は数日間に分けて体調変化に気をつけながらあげてください。

栗の調理方法について

人間でも生の栗は食べられませんが犬も同じです。充分に茹でたり炊き込みご飯にしたりして加熱してからあげましょう。栗の固い殻をむくのに手間がかかって大変だと感じる方は市販の栗もありますが、必ず味付けされていないものにします。入する場合は商品の裏にある表示を見て「甘栗」だけのものかを確認してください。また、どんなに柔らかく茹でても、犬は噛み砕くことなく丸ごと飲み込んでしまう可能性もあって危険なので、必ず小さく崩してからあげるようにしましょう。

犬の唾液には人間のような消化酵素はほとんど含まれないので、よく噛み砕く習慣がないのです。栗をできるだけ細かくしてから与えてください。

心臓病や腎臓病に注意して

栗には、カリウムが含まれるため、心臓病や腎臓病の犬にはあらかじめかかりつけの獣医師に相談してからにしましょう。

さいごに

栗は、季節の味覚として楽しめる上に、市販の味付けのないものを買って簡単におやつとして与えることもできます。人間が旬の食材を摂ったり、彩のある食生活で充実した毎日を送れるように犬の食生活にも変化を取り入れてみてはいかがですか。愛犬にも季節の移ろいを楽しみいきいきとした毎日を楽しんでもらいたいものですね。犬も季節や天候、年齢によって体調は毎日変わるものです。その日の愛犬の状態をよく観てから、与えるようにしてください。INUMAGでは今後も飼い主と愛犬が楽しく健康的な毎日を送れるよう応援していきます。

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  • Writer:今崎 湘子
ペットフーディスト 今崎湘子さん

今崎 湘子 | ペットフーディスト

2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。

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