犬の体の暑さ対策におすすめの栄養素とは?夏に取るといい体を冷やす食材をご紹介!

犬の体の暑さ対策におすすめの栄養素とは?夏に取るといい体を冷やす食材をご紹介!

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暑い夏、犬も熱中症の心配や散歩の運動量が減るなど日常生活においてさまざまな注意を要する季節です。暑さで食欲が減ってしまう犬もいるので、夏の体調管理は食生活も工夫しながら必要な栄養を取り入れることがポイントになります。
今回は愛犬の食生活において、暑さ対策にふさわしい「犬の体を冷やす食べ物」と夏を乗り切る栄養素について紹介します。

犬の暑さ対策に取るといいのはどんな栄養素?

犬の夏バテ防止に効果を期待できる栄養素は、以下のとおりです。

タンパク質犬の体の成長と発達、組織の修復や免疫系まですべてに関わっています。
ビタミンB1犬の体内に入ってきた糖やアミノ酸の代謝に役立ちます。
βカロテンビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の維持をサポートする。
ビタミンC抗酸化作用や鉄の代謝に働きます。
カリウム犬の体内に多く含まれる主要ミネラルの一つで、エネルギー代謝と利尿作用に働きます。心臓や筋肉の働きをサポートします。余分な塩分を排出する効果もあります。
ナトリウム体内の水分調整に役立ちます。
赤血球の合成に働き、貧血を防ぎます。不足すると倦怠感をもたらします。

特に、夏バテ防止には必須アミノ酸が多く含まれる動物性タンパク質の肉、魚、卵、乳製品などを取りましょう。

犬の暑さ対策に取るといい食材とは?

暑さ対策のため、愛犬の体を冷やす食材をご紹介します。
健康維持や病気予防のために、季節や体調に合わせた食材や生薬を選んで調理する食事を薬膳といいます。犬の食事でも薬膳の基礎知識より季節に合わせた食材を取り入れていきましょう。

薬膳には五性という分類があり、食材は「熱・温・平・温・寒」の5つの性質をもって体に作用するといわれます。この中でも、犬の暑さ対策に適しているのは、「涼性・寒性」に分類される食材。

涼性」とは体を冷やす食材で、「寒性」とは体を強く冷やすものを指します。そして、温め過ぎず、冷やし過ぎずどちらにも属さない性質を持つとされる食材が「平性」に分類されています。

夏におすすめの食材は以下のとおりです。

  • レタス(涼性)
  • セロリ(涼性)
  • キュウリ(寒性)
  • トマト(寒性)
  • スイカ(寒性)
  • 冬瓜(寒性)
  • ズッキーニ(寒性)
  • オクラ(平性)
  • 豆腐(平性)

どの食材も大量に摂取をするとかえって害をもたらすことがあります。偏ることがないようにバランスにも気を付けて与えてください。

犬の暑さ対策に取るといい食材の調理方法

レタスは、手でちぎったものをドライフードにトッピングすれば夏の水分補給が少ない子にも比較的楽に水分を取れておすすめです。スープにちぎって入れれば、シャキシャキした生の食感とはまた違ったレタスを楽しめます。

セロリは、茎の部分にある筋を切って小さく刻んだものをそのまま与えたり、他の食材と一緒に加熱してあげたりしましょう。葉っぱの部分も与えられますが、匂いがあるので犬によって好みが分かれるため、初めて与える場合は少量だけスープなどに入れて試してみることをおすすめします。

キュウリは、生のまま小さく刻んで他の食材と一緒にあげたり、大型犬にはスティック状にカットしたものをあげることもできます。おやつとしてあげれば、水分補給にもなります。

トマトは、生のままカットして与えることも可能です。その場合は種や皮は取り除いてあげると食べやすく消化の負担も軽減します。スープの具材として加熱するとトマトすべてを取り込みやすくなります。また、熟していない緑色のトマトは犬にとって中毒になる恐れがあるため、熟した赤いトマトを選んであげてください。

スイカは、人間が食べるのと同様に生のままカットして種と皮を取り除いたものをあげましょう。
人によってスイカに塩をかけて食べることもありますが、犬の場合は何もかけずにそのままあげましょう。

冬瓜は、皮と種を取り除きカットしたものを煮込んだスープがおすすめですが、スープを一晩冷蔵庫で冷やしたものも夏には最適です。ただし、愛犬のおなかを冷やし過ぎると胃腸に負担をかけてしまうので、スープの温度は室温と同じくらいか時間帯にも考慮しながら調整してみてください。

ズッキーニは、生でも可能ですがカットしてグリルやフライパンで焼いたものをあげた方が消化吸収がよくなります。小さく刻んだものをトマトなどの夏野菜と一緒に煮込んで与えるのも一食で多くの野菜をまとめて取り込みやすくなります。

オクラは、表面をまな板でこすって産毛をとり、ヘタは取りましょう。生のままでも与えられますが、ゆでてからたたいてとろみを出すとシニア犬や子犬も食べやすくなります。オクラの種は食べられますが、できるだけ小さく刻んであげましょう。

豆腐は、木綿と絹ごしどちらも与えられます。愛犬の口の大きさに合わせてカットしたり崩したりしたものをあげましょう。犬に与える豆腐に味付けは不要です。

どの食材も初めて与えるときには、愛犬がアレルギーを発症しないか注意してください。数日間に分けて食材を少量ずつ与え、便の様子や皮膚に変化が表れないか確認しながら進めましょう。下痢や嘔吐など気になる症状が出た場合には、すぐにかかりつけの獣医師に相談してください。

温性の食材は控えて 寒性の食材の取り過ぎも注意!

薬膳の五性には、体を温める食材「熱性」に分類されるものもあります。「熱性」とは特に体を強く温める作用があるとされる食材です。たとえば、羊肉やシナモンなどが熱性に該当します。暑い夏のあいだはできるだけ熱性の食材を含まないレシピを心がけましょう。

とはいえ、体を強く冷やす「寒性」の食材ばかりをたくさん取って体を冷やし過ぎたり、水分の排出が過剰になったりすることも体調を崩す原因になってしまいます。食材の性質も偏り過ぎないように栄養のバランスをみながら取り入れていきましょう。

さいごに

犬の暑さ対策におすすめな食材をご紹介しました。日本の夏は湿度が高くて蒸し暑いので、特に被毛で覆われた犬たちは体の中に熱や湿気がこもりやすくなります。体を冷やす食材や余分な水分を排出する栄養素をとりながら体温のバランスをとってあげたいものですね。エアコンやサーキュレーターの設置など愛犬の飼育環境にも配慮しながら元気に夏を乗り切ってもらいましょう。愛犬を暑さから守る記事も参考にしてみてください。

INUMAGでは、愛犬がどんな季節も快適に、飼い主のみなさまと楽しめる食生活をこれからも応援していきます。

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ペットフーディスト 今崎湘子さん

今崎 湘子 | ペットフーディスト

2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。

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