犬と一緒に食べられる”夏の疲れに効く”レシピを紹介！【料理研究家 考案】

2023年の夏は記録的な猛暑日が多く、”過去最も暑い夏”とも言われるほどでしたね。熱中症で倒れる方も多く、INUMAG読者のみなさまの中でも夏バテしてしまった方も多いのではないでしょうか。私たち飼い主だけではなく、ワンちゃんたちにとっても危険な夏になったかと思います。夏の疲れがどっと出てきているころかと思いますが、今回そんな夏の疲れに効果的なレシピをご紹介いたします。
手軽に作れるものから、ちょっと上級者に見えるものを、簡単にできるように分かりやすく紹介していますので、ぜひ挑戦してみてくださいね！

今回もレシピを考案してくださったのは、”ヒトとワンコが毎日いっしょに食べられる無添加おやつとごはんのお店”『one’s daily（ワンズデイリー）』のオーナーであり料理研究家の森崎さん。今回のメニューももちろん、”ヒトとワンコがシェアできる” メニューばかりとなっておりますので、ぜひ愛犬と一緒に食べて夏の疲れを癒してくださいね。 

夏の疲れに効く具沢山スープ

夏の疲れが出てきて、ワンちゃんたちも飼い主のみなさまも食欲が落ちたりしていませんでしょうか。そんなときに食べやすく、疲労回復や食欲増強にも効果的なのがこちらの”夏の疲れに効く具沢山スープ”。
ビタミンB群がたくさん含まれてる豚肉は、疲労回復や夏バテにも効果的です。同じく夏バテに効果的な抗酸化作用があるリコピンを多く含むトマト、また、茄子やオートミールに含まれているカリウムは利尿効果があり身体を冷やしてくれる効果があります。食物繊維を多く含むさつまいもは腸内環境を整えてくれるでしょう。そして味のアクセントとしてもぜひ入れたい生姜。生姜にも疲労回復や食欲増強の効果が期待できるので、夏バテ気味や食欲を落としているときにおすすめですよ。
そんな栄養満点の食材がたくさん入ったスープで、夏の疲れを吹き飛ばしてください。ぜひ愛犬と一緒に飼い主のみなさまも食べてみてくださいね。

難易度：★☆☆

材料

※体重10kgのワンコ1食分

作り方

1. 豚肉は1cm幅に切る。
2. トマトは1cm角に切る。なす、さつまいもはそれぞれ7mm角に切る。
3. 鍋に水を入れて中火にかけ、沸騰したら1を加えて煮る。アクを取って2とオートミールを加え、弱火で15分ほど煮る。
4. 野菜がやわらかくなったら火を止め、生姜を加えて混ぜる。

◎ワンコ用は人肌に冷まして与えてください。
◎ヒト用は仕上げに塩、コショウで味付けしてください。
◎ヒト用の味付けがもし物足りないと感じた場合は、コンソメまたは鶏がらスープの素をプラスし、さらに仕上げにオリーブオイルをひとたらしすると、ぐっとおいしくなります。
または、醤油とごま油（またはラー油でも）の組み合わせもおいしいので、気分で変えてもよさそうです。
※今回のレシピはワンコの体のことを考えて油で炒めていないのと、豚肉も脂身の少ない部位を使うのでちょっとあっさりした味に感じると思います。旨味と油を足してあげるとコクが出ておいしくなります。

豆腐の米粉フォカッチャ

栄養価が高くヘルシーな”豆腐”。腹持ちも良く水分も多く含むので、ダイエットにも最適な食材です。ワンちゃんのおやつや手作りフードにもピッタリ！また、食べやすくて消化もいいので、夏バテで食欲がないワンちゃんにもおすすめです。今回紹介するレシピは、そんな豆腐が主役となった”豆腐の米粉フォカッチャ”。米粉なので小麦アレルギーのワンちゃんでも大丈夫ですよ。オリーブオイルを使うことでさらに健康効果がUP!!
フォカッチャ作りは難しい印象がありますが、今回のレシピでは料理初心者の方でも挑戦しやすいような簡単レシピとなっています。一度覚えると活躍できるシーンがたくさんあると思いますので、ぜひ作ってみてくださいね。

難易度：★★☆

材料

※作りやすい分量

作り方

※下準備：オーブンを200℃に予熱しておく。天板にオーブンシートを敷いておく。

1. ボウルに絹ごし豆腐を入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。オリーブオイル、米粉、てんさい糖、ベーキングパウダーを入れ、ゴムべらで混ぜる。
2. ひとまとまりになったら天板にのせ、手にトッピング用のオリーブオイル適量をつけて13×10cm（厚さ2cm程度）に成形する。
3. 生地の表面全体に手でオリーブオイルを塗り、指で穴を数カ所あける。
4. 好みで乾燥ローズマリーをふり、200℃のオーブンで25分ほど焼く。

◎豆腐は水切り不要です。
◎ローズマリーは苦手な子もいるので、はじめての場合は少量ずつ様子をみて与えてください。（今回は半分プレーン、半分ローズマリーありにしました）
◎ヒト用は岩塩をふるのがおすすめ。お好みで粉チーズをふってもOK！
◎米粉はパン用・製菓用と書かれているものがおすすめです。商品により吸水率が異なります。ベタベタするようなら粉を少し手につける、かたければオリーブオイルを少したらす、など調整してください。
◎今回オリーブオイルを使っていますが、お手持ちの他のオイルで代用していただいて構いません。オリーブオイルの風味が苦手な子は、無味無臭の米油や菜種油がおすすめです。
もしお持ちの場合は、ココナッツオイルでも大丈夫です。ココナッツオイルの場合、温度が低いと固体なので温めて液体にしてから使ってください。分量はオリーブオイルと同じで大丈夫です。

さつまいもの豆乳ポタージュ／さつまいもの豆乳プリン

”さつまいも”は大好きなワンちゃんも多い食材ですよね。夏の疲れで食欲を落としがちなときでも、甘みたっぷりのさつまいもなら食べたがるかもしれません。さつまいもはおいしいだけでなく、栄養価が高く、食物繊維を多く含んでいるので腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。体調を崩し腸内環境が乱れているときにおすすめです。また、鉄やミネラルを豊富に含んだ豆乳は、体のバランスを整えてくれる効果が期待できます。（ただし豆乳を選ぶ際には、砂糖などの調味料が含まれている調整豆乳ではなく、無調整の豆乳を使用するように気をつけてくださいね。）
そんなさつまいもと豆乳を使った、”さつまいもの豆乳ポタージュ”や”さつまいもの豆乳プリン”は、ワンコもヒトも食べやすく食欲がそそるメニューです。簡単なアレンジでポタージュにもプリンにもできる一石二鳥のレシピなので、ぜひ鉄板メニューにしてみてはいかがでしょうか。

難易度：★★★

材料

※作りやすい分量

作り方

1. さつまいもは適当な大きさに切って、水300mlとともに鍋に入れ、ふたをして中火で煮る。
2. 竹串がすっととおるくらいにやわらかくなったら、煮汁ごとミキサーで撹拌（かくはん）し、なめらかにする。（ミキサーがなければ裏ごしする）
3. 豆乳を少しずつ加えて混ぜる。
   ※豆乳を入れてグラグラ沸騰させてしまうと分離して口当たりが悪くなるので、沸騰直前で火を止めるようにしましょう。
4. 別の鍋に粉寒天と水を入れて中火にかける。沸騰したら弱火にし、手早く混ぜながら2分加熱する。
5. 3を加えて混ぜ、ふたたび弱火にかける。沸騰直前まで温め、容器に流し入れて黒ごまをちらし、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。

◎３を好みの温度まで温めれば「さつまいもの豆乳ポタージュ」の完成です。
◎寒天液とあわせれば「さつまいもの豆乳プリン」の完成です。寒天液とあわせる際に、3が冷たすぎるとダマになるので注意してください。（冷たい場合は、人肌程度に温めてから混ぜると良いです。）
◎ヒト用のアレンジは、ポタージュなら塩・こしょうで味付け、プリンならメープルシロップや黒蜜をかけるのがおすすめです。
◎寒天は常温でかたまります。蓋つきの使い捨てカップなどで作って、ピクニックに持っていくのもおすすめです。
◎さつまいもとかぼちゃ半々にするのもおすすめです。さつまいも＋にんじん でもおいしいので、ぜひいろいろと試してみてください。

レシピ考案『one’s daily』森崎さんより

さいごに

今回は、夏の疲れに効果的なレシピを紹介いたしました。猛暑が続いたため、飼い主のみなさまもワンちゃんたちも体調を崩していないか心配ですが、おいしくて栄養たっぷりなメニューで疲れを癒してくださいね。

ちなみに今回紹介したメニューは、外に持っていくのもおすすめな組み合わせです！お外ごはんにもぴったりな「豆腐の米粉フォカッチャ」、「具沢山スープ」は弁当用のスープの容器に入れ、デザートには「さつまいもの豆乳プリン」を。プリンは、寒天で作るので溶けてしまう心配はないですが、暑い日なら保冷剤と一緒に持って行ってよく冷えた状態で食べるとおいしいです。
これからお出かけしやすい時期になってきますので、ピクニックやハイキングなど、ワンちゃん用のお弁当も持って一緒にお出かけできると楽しいですね。

なお、INUMAGで掲載されたレシピを見て実際に手作りした！という方は、ぜひInstagramにて「#イヌマグレシピ」のハッシュタグとINUMAG公式アカウント（@inumag_official）＆『one’s daily』（@ones.daily）のアカウントをタグ付けして投稿をお願いいたします。INUMAGの記事やInstagramにて取り上げさせていただきます！

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