【特集】愛犬のために優しい素材にこだわった『BYRON』のペットケアグッズ
- インタビュー
さまざまな商品がそろう愛犬のケアグッズ。家族の一員でもある、大切な愛犬のために素材や原材料なども気にかけてあげたいものですね。今回は、大阪を拠点にペット(用品・ペットフード)事業を中心にサービスを展開している「株式会社BYRON(バイロン)」の商品の中から、独自で開発されたこだわりのデンタルケアグッズ&サプリメントをご紹介します。
また、商品の開発者でもある同社 代表取締役・渋谷 豪敏(シブタニ タケトシ)さんに、それぞれの商品開発に至った経緯や商品に対する想いなどお話を伺いました。
目次
【人と動物との距離を縮めること】をミッションに取り組む「BYRON」
「One World, One Health」を会社のスローガンに掲げ、「人・動物・環境はひとつ、それぞれの『健康』もひとつにつながっている」という経営理念のもと、ペットたちが健康で長生きし、飼い主にも喜んでもらえるような商品作りに取り組む「株式会社BYRON」。BYRONは、歯ブラシマイスターとして歯ブラシの開発に長年携わってきた渋谷さんが「犬猫たちの歯磨き環境を良くするため、独自に開発した製品を作りたい」という思いから起業しました。「飼い主と愛犬が一日でも長く元気で、健康に幸せに過ごせるように」という思いを胸に、ペットの体のことを一番に考えた独自の商品開発を進めています。
「私たちのミッションは、人と動物との距離を縮めることです」と話す渋谷さん。2020年10月に同社の商品第1号として歯磨き出来ない愛犬愛猫にもご愛用頂けるお口と腸内環境を守る乳酸菌サプリメント「PREMEAL デンタルコート」を発売して以降、歩みを止めることなく続々と新しい商品を展開しているペットケアグッズ&フード販売メーカーとして注目の企業です。
毛先の柔らかさを追求した犬用歯ブラシ「オーラバイオブラシ」
BYRONが翌2021年に開発し販売したのは、ペット用歯ブラシ「オーラバイオブラシ」。歯磨きの専門家である犬の歯のスペシャリスト(元・人間の歯科衛生士)と、 歯ブラシの専門家である歯ブラシマイスター(歯ブラシ一筋約20年)が共同開発した歯ブラシで、なんといってもとにかく柔らかい毛先が特徴。一般的な子ども用歯ブラシの5倍以上(約4200本)の毛を植毛し、羽のように柔らかい糸径0.07mmの超極細の毛が密集しています。犬のデリケートな口腔内にも極力刺激を与えずに、それでいて汚れをしっかり掻き出すことができます。
「オーラバイオブラシ」の開発秘話や渋谷さんの商品開発に寄せた思いは、INUMAGの記事で詳しくご紹介しているのでぜひチェックしてみてくださいね。
「オーラバイオブラシ」は現在、4タイプ(長毛・中毛・短毛・ラージ)を展開中ですが、たくさんの飼い主からの要望に応えて、2023年春、『オーラバイオブラシ ミニ』の発売も決定しました。
『ミニ』タイプは、レギュラーサイズの半分以下に設計。口が小さい、チワワ、ヨーキー、マルチーズ、パピヨン、猫などをターゲットに展開しています。また、小型犬・大型犬の部分磨き用の歯ブラシにもぴったりです。
100%食品使用成分でお口に優しい歯磨き剤「オーラバイオ ペースト」
ペット専用の歯磨き粉の製造工場がない日本では、工場の担当者が犬猫のことをよく知らない場合が多々あります。市販の商品で人間用の歯磨き粉をベースに作られているペット用歯磨き粉をよく見かけますが、「オーラバイオ ペースト」はそのような商品とは全く異なり、原料から自社で選定及び処方を行い、試行錯誤して開発されました。
「粘度や成分の調整だけでも何度もやり直し…、嗜好試験も何十頭と試して、2年越しでようやく発売することができました」と渋谷さん。
BYRONでは飼い主が安心して使用できるものを第一に考え、うがいや吐き出しのできない愛犬愛猫のことを前提に、飲み込んでもよい歯磨き剤を開発しました。成分は全成分を表示し、口に入っても影響のない食品使用成分100%の原料で製造しています。
柔らかいペーストなので、歯ブラシが苦手な子は直接指につけて口内に塗布したり、シート等につけてヌメリや汚れを取ることもできます。もちろん、歯ブラシでの歯磨きにも最適です。口内に塗り広げることで健やかな口内環境を保ちます。
犬猫用歯磨き剤「オーラバイオペースト」は、ラクトフェリンやリゾチームなど4種の唾液酵素と、乳酸菌由来のバクテリオシン「ナイシンA」(乳酸球菌培養エキス)を配合。清掃剤には卵殻由来のアパタイトを配合しました。合成保存料などを使わない、ペットのお口に優しい歯磨き剤です。
歯磨き・涙やけ・体のケアに「OraBioオーガニックコットンシート」
ペットの体を拭いたり清潔に保つのに欠かせないウェットシート。市販のものは界面活性剤、防腐剤、香料などが入ったものが多数ありますが、こちらの商品はドライタイプのシートで、添加物や薬剤などは一切不使用です。
「オーガニックコットンシート」は、化学肥料や農薬を使わずに、太陽や水・大地など自然の恵みのみ有機栽培100%の綿花を採用。さらに、国際的な第三者機関であるOrganic Content Standard認証済みのコットンのみを使用しています。
「オーガニックコットンを水だけで編み上げた特殊なメッシュシートは、市販のガーゼよりも柔らかくて、濡らすと指にフィットするので、愛犬愛猫の口内に触れても違和感が少ないのが特徴です。これは、歯磨きやお口のマッサージに最適だと考え『OraBio』ブランドでの製品化を決めました」と渋谷さん。
歯磨きシートとして、上記の「オーラバイオ ペースト」との相性も抜群。濡らすと形状記憶のように指にフィットし毛羽立ちにくいので、使用感も良好です。
またデリケートな愛犬愛猫の目ヤニや涙やけのお手入れや、耳掃除などさまざまな場面で活躍してくれそうなアイテムということもあり、渋谷さんが「ワンちゃんを飼う家族には1箱あっても損はない商品です」とおすすめされるのもうなずけます。
愛犬の口腔と腸内環境をケアしてくれる「PREMEAL デンタルコート」
BYRONでは、品質を重視したワンランク上のペットのおやつ、サプリメント、フード等、健康価値需要が高い“食“の開発を目指し展開しています。
「PREMEAL」は、病気治療の一番の薬は食事であるという言葉があるように、健康で長生きするためには動物の”食”にも目を向ける必要性を感じ、BYRONが立ち上げたオリジナルブランド。PREMEALには、「ワンランク上(premium)の食(meal)を愛犬愛猫にも」という意味が込められています。
そんなPREMEALブランドから、「歯ブラシが苦手で、歯磨きトレーニングが思うように進まないけどデンタルケアはしてあげたい」と願う飼い主のために開発されたのがデンタルケアができるタブレット「PREMEAL デンタルコート」です。
犬猫の口腔内は、腸内フローラと同様にオーラルフローラと呼ばれ、多様な微生物(500種類以上)が生息しています。歯磨きなどのデンタルケアを行っていないペットたちの口腔内には、悪玉菌(歯周病菌や口臭の原因菌等)が増え、歯周病や歯石に悩まされている犬猫も多く、歯周病の罹患率は、3歳以上のワンちゃんで8割近くと言われています。
そこで、口内フローラと歯磨きの関係に着目し、ペットの口腔内を守るため善玉菌を増やす手助けをし、同時に腸内環境のケアにもつながる画期的な乳酸菌タブレットが誕生しました。
乳酸菌・ビフィズス菌など16種類の有用菌(善玉菌)が作る「乳酸菌生産物質」のエキスを利用し「愛犬愛猫にも、腸活・育菌を」というテーマで展開しています。
皮膚・被毛・足腰を守るサプリ「PREMEAL スキンコート」
意外と多いペットの健康トラブル「皮膚病」。犬猫は、発疹ができたり、かゆみが出たり、不快なにおいや脱毛するなど皮膚トラブルを引き起こす確率も高く、動物病院での傷病のランキングでは、第1位が「皮膚病」という報告もあります。
皮膚は内臓の鏡と言われるだけに、食生活が原因で引き起こされる抵抗力低下や、腸内環境の悪化が引き金になって皮膚病になるケースも多いそう。
そこで、腸内細菌と皮膚バリアの相関関係に着目し、愛犬愛猫の健康と長生きを考えた乳酸菌サプリメント「PREMEAL」の第2弾として発売されたのが「PREMEAL スキンコート」です。
獣医師と共同開発した「PREMEAL スキンコート」は、コラーゲンペプチドをベースに、皮膚被毛に必要なビタミン、亜鉛などの他、16種類の乳酸菌発酵エキスもたっぷり配合。腸内環境のケア+皮膚被毛のケアができると、全国の動物病院での導入が増えているそうです。2022年には、日本獣医皮膚科学会で脱毛症Xに対する効果も発表されました。皮膚・被毛・毛並・毛艶のケアに特化しているので、上手に活用して皮膚の健康を維持してあげましょう。
さいごに
人間と同じように大切な歯を残す事で伸びるペットの健康寿命。そのためにも必要な「犬の歯磨き」ですが、ケアするグッズにもこだわっていきたいところです。そんな飼い主たちの思いに応えようと、少しでもペットたちの体の負担にならないように細部にまでこだわって商品開発に取り組むBYRONの姿勢には頭が下がります。
「ペットのオーラルケアの重要性を皆さんに知っていただき、ペットと人間が共に長く、元気で幸せに過ごして頂ける事が私どもの願いです」と柔らかい笑顔で話す渋谷さんですが、その瞳の奥からは「よりよい商品を届けたい」という強い思いが感じられました。
大切な愛犬の健康を守るのも飼い主の役割です。一日一日を大切に。愛犬と楽しく過ごせる日が一日でも長く続くように、体のケアにも気を配っていきたいものですね。
- NAME
- 株式会社BYRON
- WEB
- https://byron.jp
- Writer:おおくぼ あい