あの頃の気持ちをもう一度。大人も感動する犬の絵本9選
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あの頃の気持ちをもう一度。大人も感動する犬の絵本9選

小さな子が目を輝かせる絵本に、犬が登場するものがたくさんあります。絵本の中の犬達に、ドキドキしたりハラハラしたり、思わず大人も感動する名作絵本9冊をINUMAGが厳選しました。今度は文字が理解できるようになってきた低学年に向けての絵本です。編集部の感想もぜひ参考に、手にしてみてはいかがでしょう。

必死なハリーの姿に心温まる50年以上読み継がれる名作『どろんこハリー』

ハリーは黒いぶちのある白い犬。ハリーはお風呂が大嫌い。ある日、お湯を溜める音が聞こえてきたので、ブラシをくわえて逃げ出しました。ブラシを裏庭に埋めて街へ飛び出したハリーは、道路工事の現場や空き地で泥だらけになったあと、石炭トラックを滑り台にして大暴れ。疲れて帰宅した泥だらけのハリーに、家族は気づかずふしぎ顔。歌ったりダンスをしたりしてみたものの、まだハリーとはわからないみたい。そこでハリーがとった行動は?50年以上読み継がれる、名作中の名作。訳者は、児童文学作家でもある渡辺茂男。続編に『ハリーのセーター』『うみべのハリー』がある。

  • シンプルな色とかわいらしい絵に心温まる素敵なストーリー。
  • 50年読み継がれていることに思わず納得。・どろんこになったハリーが家の人に気づいてもらえず、必死にダンスや歌を披露する姿がほほえましい。

子供に対する親のお手本になるような一冊『わたしのそばできいていて』 

国語の時間が大っ嫌いなマディ。それは、音読が苦手だから。間違えたり、つっかえたりすると、友達が笑うのがとっても嫌。みんなはうまく読めるから星のシールをもらえるけれど、マディは「頑張りましょう」のハートのシールしかもらえません。ある日、図書館へ行くと、そこにはたくさんの犬がいてマディの音読を聞いてくれることに。マディのそばで、ボニーという大きくて白い犬はマディが間違えても、つっかえてもボニーはじっと耳を傾けてくれます。もちろん笑ったりなんかしません。間違えることは恥ずかしいことじゃないことを犬が教えてくれる、そんな背中を押してくれる絵本です。

  • マディを優しく見守ってくれるボニーの姿にキュンとしてしまいました。
  • 親がボニーのように寄り添えたら子どもが自信を持って前へ進めるというお手本のようなお話。

数々の誘惑にはまる姿にクスッとしてしまう『どうする ジョージ!』

「ひとりでいいこにしていられるかい?」犬のジョージにそう言って、出かけた飼い主のハリス。「もちろん!」と答えたジョージでしたが、家の中にはジョージの大好きなものがいっぱい。ケーキに花にネコ。食べたい!掘りたい!追いかけたい!そんな誘惑に直面するたび「どうするジョージ!」と問いかけるのですが、そのときのジョージの表情が、たまらなくキュート。さて、ジョージはいいこでいられたのでしょうか?ページをめくるのが楽しみになる物語に、想像力が豊かになりそうな一冊。

  • 「ぼくは いつでも いいこだよ。いいこじゃなかったことなんて あったかな」この台詞もがとても好き。
  • 「どうする ジョージ!」のフレーズにワクワクしてページをめくる手が止まりません。

独特なイラストや世界観に魅了される『はらぺこハロルドなにがみえたの?』

食いしん坊な犬のハロルドは、とにかく食べることが大好き。たっぷりのご飯を食べて、お皿まで綺麗に舐めたら、お散歩に出かけます。帰ってきたら、居心地の良い椅子で食べ物の夢を見るのが至福のとき。実はハロルド、この椅子が食べ物と同じくらい大好き。この椅子の上で、アイスやパンの夢を見ます。でも、ある日突然、その椅子がなくなり・・・・・・。さぁ、ハロルドの冒険のはじまりはじまり。ハロルドのかわいい表情や、おいしそうな絵のタッチも素敵な冒険に出かけたくなる一冊です。

  • 写真を使ったコラージュや色使いと絵のタッチがポップで素敵。
  • 表紙を飾ってもインテリアになりそうなくらいおしゃれな一冊。
  • ハロルドの冒険に次はどんな展開かなとワクワクする。

世界を魅了する奈良美智ワールド『ともだちがほしかったこいぬ』

子犬なのに大きな大きな犬は、大きすぎて誰にも気づかれず、ずっとひとりぼっち。ところがある日、女の子が犬に気づき、やがて友達に。ストーリーはとてもシンプルですが、そこは世界を魅了した奈良美智。絵本いっぱいにひろがる絵と、その表情に思わず笑いが込み上げてきます。文章がなくても、絵だけで女の子の心情が読み取れる、芸術的な絵本。絵本の中いっぱいにひろがる大きな絵は、初めての絵本にもぴったりです。

  • 英語版は、表紙を見せて飾ってもかわいい。
  • 地球より大きい犬ファンタジー感があり、ワクワクする。
  • 「きっとどこかでだれかが きみとであうのを まってるよ だいじなのは さがすきもち!」
  • 勇気づけられる大切なメッセージ。

詩情あふれる世界観に子供でも釘付けになる『しらないいぬがついてきた』

ふと、男の子が振り返ると、知らない犬がついてくる。どこまでも、どこまでも。逃げても、隠れても、ずっとついて来る。そして辿り着いた場所は、知らない場所。「どうしよう。帰り道がわからない」そんな男の子を助けてくれたのは?アンティークな色調の絵が、何だか幼い頃を思い起こさせる一冊。野良犬を連れて帰りたかったあの頃の思い出もよみがえる、大人も楽しい絵本。

  • 犬と人は持ちつ持たれつな関係、いい距離感の犬と男の子が見ていて楽しい。
  • 同じ景色の中、笑顔になった少年と犬が愛おしく、なんともノスタルジック。
  • 単純だけど、最後はちゃんとホッとできるお話。

アメリカで映画化もされた大人気のロングセラー『クリフォードおおきなおおきなあかいいぬ』

家より大きな赤い犬。それがエミリー・エリザベスの大好きなクロフォード。とっても素敵で賢いクロフォードだけど、大きいが故に困ったことも。ごはんもたくさん必要だし、大きなお家も必要。走っているものは、つい追いかけたくなってしまうから車を持ってきてしまうことだってあります。でも、やっぱりクロフォードが大好き。だって、世界中でたった一匹しかいない大きな大きな赤い犬なのですから。1963年の出版から、長く愛されてきた海外絵本。2021年秋にはアメリカで映画化しました。他と違うからこそ、その子であるという強いメッセージが心を打つ絵本。

  • 絵がすごくいいし、とても感動しました。
  • どんな犬だって可愛い。ほっこりするとともに強い共感を感じました。
  • 他の人(犬)と違うからこそできることもある。それぞれの個性を大事にしようと思わせてくれるようなシリーズ。

大人気のクリフォードシリーズ続編『クリフォードちいさなちいさなあかいいぬ』

『クリフォード おおきな おおきな あかい いぬ』の続編。アメリカで長年愛されてきたこの絵本は、クリフォードが子犬の頃のおはなし。お隣さんに子犬が生まれ、もらうことになったエミリー・エリザベス。「この子!」と選んだ子は「その子は大きくならないかもしれないから、やめておいた方がいい」と言われてしまいます。ですが、エミリー・エリザベスは一生懸命愛情を注ぎ「大きくなってね」とお世話をし続けます。やがて、クリフォードはエミリーの期待にこたえ、大きく大きくなるのですが…。どんなことも、未来なんてわからない。そんなことをそっと教えてくれるような、感動の一冊。

  • 自分が迎え入れた犬がどんな風になるかなんて分からないが、どんな子でも愛を持って育てようというメッセージを受け取った気がします。
  • 小さな頃も大きくなってからも瞳を閉じるまでお互いを思いやることの大切さをもう一度再確認できた。 

かわいいイラストで子供でも見ているだけで楽しめる『こいぬがいっぱいわんわんわん』

子犬たちが、走ったり遊んだり、吠えたりかじったり。子犬は、いたずらだって、おもらしだってする。けれど、いつか子犬は大きくなり、私たちのお手伝いをしてくれたり、そっと見守ってくれたり。犬の一生は短いけれど、なんて喜びに満ちているんだろう。そんな文は一言も書いていないのに、そう感じられずにはいられない絵本。たくさんの犬種が出ているので、子どもと一緒に犬の種類を知るのも面白いかもしれません。

  • 子犬がたくさんでかわいい。絵もやわらかいタッチでほっこり。
  • それぞれの絵が犬種の特徴を捉えていて見ていてとっても楽しめます。
  • いろんな種類の犬がいて、子犬のうちはいろんな粗相やいたずらもするということを教えられる。

さいごに

絵本は、大人が初めて子どもに手渡す「手のひら美術館」。絵も言葉も内容も、最高のものを手渡したい。そこに大好きな犬が登場すれば、なおのことうれしいですね。そして、本当にいいものは、大人も感動します。心がスッと軽くなったり、ほわっとあたたまったり。時には、暗い道を照らしてくれるような絵本に出会うことも。皆さんの心にそっと寄り添う絵本がこの中から見つかればうれしいです。

  • Writer:梨田 莉利子
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