大切な親友が導いてくれた愛犬との縁。そして、犬友達と紡ぐ充実のドッグライフ
犬と暮らす

大切な親友が導いてくれた愛犬との縁。そして、犬友達と紡ぐ充実のドッグライフ

愛犬と共に暮らす家族のストーリーを紹介するINUMAGのインタビュー企画「犬と暮らす」シリーズ。
今回ご登場いただくのは、伊勢原市に住む谷亀(やがめさん)ファミリーです。
谷亀さんは、ご主人とお子様3人(長女・長男・次男)の5人家族。家族には昔からいつも愛犬が寄り添っていましたが、谷亀家2匹目の愛犬となるスタンダードプードルの女の子あんちゃんとの出会いは少し運命的なものでした。大型犬なのに、ちょっぴり臆病で甘えん坊なあんちゃんとの暮らし。そして愛犬を通じて知り合った犬友達との楽しい交流などにぎやかなドッグライフについてお話を伺いました。

大切な親友との出会いとドッグライフの始まり

3人の子どもに恵まれ育児に奮闘する日々を過ごしていた20数年前。
谷亀さんは、子どもが通っていた幼稚園でママ友のユウコさんと出会いました。「近所に住んでいて、子どもも同じ年。さらにお互いも同世代ということもありすぐに意気投合。互いの子どもたちも兄弟のように仲が良くなり、私たちもママ友を超えた何でも話せる仲になっていきました」。それは、大人になってからできた貴重な親友でした。

そんなある日、谷亀さんはご近所で生まれたミニチュアダックスフント、先住犬のモモちゃんを迎え入れることに。また、ユウコさんは保護犬で柴犬ミックスのチョコちゃんを迎え入れ、同時期に犬を飼い始めた2つのファミリー。「犬種や体格も全然違ったんですけど、ワンちゃんたちも相性がよかったので、よく一緒に遊んでいました」。谷亀さんにとってユウコさんは、お互い犬のことも相談できる心強い存在でした。ママ同士も、子ども同士も、ペット同士もみんな仲良し。その関係は、子どもたちが大きくなってからもずっと続きました。

迎え入れたばかりの頃のモモちゃんとチョコちゃん
いつも一緒の谷亀ファミリーと親友ファミリー

突然の別れと喪失感にかられる日々

しかし2015年のこと、そんなおだやかな暮らしが一転します。
親友・ユウコさんが病に倒れ、亡くなってしまったのです。大切な親友を失った悲しみで、今までの人生で味わったことのないどん底の気持ちを味わうことに。「彼女が亡くなってからしばらくは、私の人生の中でも暗黒の時間でした。今でもその頃の記憶はあまり覚えていないぐらい彼女とのお別れは本当に辛かったです」。

いつも近くで寄り添ってくれていた親友の死。深い絆で結ばれていたからこそ、その喪失感は耐えられないものだったのかもしれません。

悲しみのなかで光が射したあんちゃんとの出会い

親友を失い心にぽっかりと空いた穴を埋められずに過ごすなか、谷亀さんは近所でスタンダードプードルの赤ちゃんが産まれることになり引き取り先を探しているという話を耳にします。大型犬は飼ったこともないし、家にはモモちゃんがいるし、最初はあまり興味もなかった谷亀さんでしたが、そのワンちゃんの出産予定日が2月25日という話を聞いてハッとしました。それは、亡くなったユウコさんの誕生日と同じ日だったのです。

予定日の話を聞いて生まれてくる子犬に運命的なものを感じたという谷亀さん。導かれるようにあんちゃんを家族に迎えることを決めました。「この出会いはきっと、落ち込んでふさぎこんでいる私を励ますために、天国からユウコさんがセッティングしてくれたご縁だったんじゃないかって思うんです」。その後、予定日とは若干のずれはありましたがあんちゃんは無事に生まれ、数か月後あんちゃんと谷亀ファミリーの新しい暮らしがスタートしたのでした。

生まれたばかりのあんちゃん

初めての多頭飼いで小型犬と大型犬の共同生活

あんちゃんが家にやってきたのは、先住犬のモモちゃんが10歳になった頃。
「大型犬は初めての飼育で、あまり深く考えずに飼い始めましたが、モモちゃんも新しくやってきた大きな子犬を受け入れてくれました。やんちゃなパピー犬とのにぎやかな毎日でシニア犬だったモモにも生活にハリが出たのか若返ったように感じることもありました」。

その後スクスクと育ったあんちゃんのことを、「小型犬のモモを見て育ったから、自分のことをトイプードルぐらいのサイズだと思ってるみたいです」と笑って話す谷亀さん。

やんちゃなパピー期あんちゃんとシニア犬モモちゃん

心は小型犬でも、体は大型犬のスタンダードプードル。体が大きい分、テーブルの上の食べ物にも届いてしまうため、盗み食いされることも多かったそう。「大型犬を飼ってみて初めて、そういった小型犬よりも広い範囲で配慮も必要なことを知りました。パピーの頃にケージも設置したんですが、それもすぐに上から脱出してしまうこともありました」。

もちろんワンちゃんの性格にもよるのでしょうが、物理的な大きさの違いは実感することはあるものの、一緒に暮らす上でそれほどの大変さは感じなかったといいます。あんちゃんはすっかり谷亀家での暮らしに馴染み、甘えん坊の末っ子として家族みんなに癒やしをあたえてくれる存在になっていきました。

自宅でママとリラックス
あんちゃんは家族みんなのアイドル

スタンダードプードルとの出会いを求めてInstagramをスタート

あんちゃんが一歳になった頃、谷亀さんはInstagramを始めることに。そして、近隣で暮らすスタンダードプードルが意外と多いことを知りました。
その頃のあんちゃんの性格は一言でいうと、「かなりビビり」。大きいものが怖くて、散歩をしていても、同じような大型犬に会うと怖くて気配を消すことも多い慎重派です。そんな、ちょっと臆病なあんちゃんに同じ犬種の友達を作ってあげたいと以前から感じていた谷亀さんは、早速近隣に住むスタンダードプードルの飼い主と近くのドッグランで会ってみることに。同じ犬種を飼う飼い主同士で共通する話題も多く、すぐに打ち解けることができました。

その後その犬友の紹介もあり、谷亀さんの犬友のネットワークはどんどん広がっていきました。「人見知りな私とビビリなあんでしたが、犬友ができたおかげで多くの人たちと交流することができました。そして、あん自身も同犬種のワンちゃんたちと触れ合うことで、他の犬との交流や社会化ができて助かりました。1歳になっていたとはいえ、まだ幼かったあんにとってはとても貴重な体験になりました」と話します。あんちゃんは、仲良しグループの中では常に控え目なタイプ。最初は持ち前のビビりを発揮していましたが、犬友達と頻繁に会っているうちに、怖がらず落ち着いていられるようになったといいます。

いつも一緒の仲良しグループで

「インスタを始めて6年ぐらいですが、今では仲の良いグループを中心に犬友達とよく集まって、ドッグカフェやドッグランで遊んでいます。先日は、みんなで犬のオーダー服の注文にも行ったんですよ。デザインを一緒に考えたりする時間も楽しかったですね」。

あんちゃんのInstagramには、お友達と一緒に撮った写真がたくさん並びます。10匹近いスタンダードプードルが集まる姿は圧巻です。「犬友達と会うといつも新しい情報をもらえるので、すごく助かっています。ワンちゃんの誕生会に招待されることもあるんですよ」。それぞれのお祝いごとや、みかん狩りなど季節ごとの行事を楽しんだり、今ではお泊まりで旅行に行くこともあるそう。「みんなフットワークの軽さが素晴らしくて、現地集合現地解散でささっと集まれるのが魅力なんです」。

ビビリだったアンちゃんも今は穏やかに犬友と過ごせるように
みんなで海辺を散歩することもよくあるそう

全国の犬友との出会いと交流が楽しい

谷亀さんがSNSを通じて交流を深めている犬友達は、近隣だけにとどまりません。全国各地に住む方々とSNSでのやり取りや、SNSで投稿されたワンちゃんたちが着ている服やグッズなど参考にすることも多いそう。
また、数年前にはInstagramで知りあった北海道に住むスタンダードプードルに会いに行ったことも。

「インスタを見ていてファンになって!北海道大学の敷地内を散歩するワンちゃんがかっこよくて、一度会ってみたくなってついに北海道まで行ってしまいました」。その方と連絡を取り合い、朝6時に現地集合で散歩に同行させてもらえることに。その後、自宅にも招待されて憧れのワンちゃんと楽しい時間を過ごすこともできたそう。なんともアクティブなエピソードです。

「コロナが落ち着いたら、あんも一緒に全国各地に住むインスタつながりのお友達にも会いに行きたいんです」。あんちゃんとともに人生を謳歌する谷亀さん。あんちゃんを相棒に、全国を股にかけた谷亀さんの犬友の交友関係はどんどん広がっていきます。

これからもいつもあんと一緒に

昨年、谷亀さんにうれしいニュースが飛び込んできました。わが子のように思っていたユウコさんの娘・ミナホさんの結婚が決まったのです。ウエディングフォトの撮影には、谷亀さんとあんちゃんや犬友達も参加して、みんなでミナホさんの結婚を祝福できたそう。その様子を、天国のユウコさんも微笑ましく見守ってくれたのではないでしょうか。

親友ユウコさんの娘・ミナホさんのウェディングフォト撮影時
みんないい笑顔ですね

そして、悲しいニュースも…。先住犬モモちゃんが、先日17歳で虹の橋へ。大往生ではありましたが、17年間共に過ごした家族との別れは悲しいものでした。
でも、またその悲しみを癒やしてくれたのも、家族とあんちゃん、そしてたくさんの犬友たちでした。「ここ数年、悲しい出来事も多く悲しみに暮れる日々もあったけれど、寄り添ってくれる友人たちや多くの仲間達の存在に救われてきました。そして、何よりもいつもあんが近くで励ましてくれているように感じています」。

これからもあんちゃんと一緒にやってチャレンジしてみたいことがあるという谷亀さん。「プールで泳がせてみたいし、連れて行きたい場所もまだまだたくさんあります」。
谷亀さんの人生もあんちゃんの犬生も、これから先まだまだ楽しいことであふれているようです。あんちゃんを相棒に、新しい出会いを求める谷亀さんとあんちゃんの旅はこれからもまだまだ続きます。

さいごに

運命的に出会い家族になったあんちゃんと谷亀さん。あんちゃんとの楽しい日々、そしてこれからの夢などを谷亀さんは生き生きと語ってくださいました。
今回お話を伺って、あんちゃんが生まれてきたタイミングも、亡くなったご友人が自分がいなくなったあと谷亀さんが寂しい思いをしないように、セッティングしてくれたご縁のようにも感じます。そして実際、あんちゃんとの出会いによって今までは考えられなかった人間関係が広がっていきました。

たくさんの犬友たちと過ごすにぎやかで楽しい時間は、これからの谷亀さんとあんちゃんのドッグライフをより豊かなものにしてくれそうです。

INUMAGの「犬と暮らす」では、これからも犬と暮らすご家族のエピソードや、犬との暮らしを取り巻く犬と人とのライフストーリーをご紹介していきます。

  • Writer:おおくぼ あい
  • Photographer:森 景子
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