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犬がアイスクリームを食べたらダメ！犬の食事をペットフーディストが解説
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犬にアイスクリームを食べさせたらダメ！
夏本番、飼い主のみなさまが一度は食べると思われるアイスクリーム。この人用のアイスクリームは犬に食べさせてはいけない食材です。すべてダメというわけではありませんが、与えない方が良い食べ物。なぜなら、アイスクリームにはさまざまなフレーバーがあり、種類によっては犬にとって危険な成分が含まれていることもあるからです。
この記事では、なぜ犬にアイスクリームがダメなのか、どんなアイスクリームは与えない方がいいのか、具体的な種類も含めてご紹介します。また、アイスクリームを食べてしまった際の症状についてもお伝えします。
アイスクリームとは？
アイスクリームは大きく分けて4種類。厚生労働省が定めているアイスクリームの種類別は以下のとおりです。
| アイスクリーム | 乳固形分15%以上 | 乳脂肪分8%以上 |
| アイスミルク | 乳固形分10%以上 | 乳脂肪分3%以上 |
| ラクトアイス | 乳固形分3%以上 | |
| 氷菓 | ーーーーー | ーーーーー |
上記の表より、アイスクリームとは、乳固形分15%以上のうち乳脂肪が8%以上含んでいるものとし、氷菓は乳固形分がラクトアイスの3%以下か全く入ってないものになります。つまり、アイスクリームは乳製品として、乳成分の量によって分類されていることが分かります。
乳製品が犬に及ぼす可能性のある症状
前述の通り、アイスクリームは乳製品として分類されることになりますが、乳製品が犬にどう影響を及ぼすか。次に説明をしていきます。
乳糖不耐症や乳製品アレルギー
アイスクリームには乳糖が含まれています。この乳糖は犬にとって分解されにくく、体質的に分解できない犬はアイスクリームを食べると胃腸の調子が悪くなり、下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性があります。
また、アレルギー体質の犬はアイスクリームを食べると、乳製品に反応して症状が出てしまう可能性もあります。アレルギーの初期症状は皮膚が赤くなったり、かゆがったりします。アイスクリームを食べてしまうと、皮膚疾患や消化器系にトラブルが起きるかもしれません。
糖分の過剰摂取
アイスクリームには砂糖が多く含まれています。味覚は温度が低いと鈍くなるため、美味しいと感じるには常温で食べるときよりも多くの糖分が必要になります。人間が食べるものは犬にとって味が濃く、塩分の取りすぎになることがよくありますが、アイスクリームは糖分の取りすぎで犬にとっては肥満の原因になってしまうことがあります。
犬に与えてはいけないアイスの種類
アイスクリームにはさまざまな種類がありますが、特に犬が食べると危険なフレーバーをご紹介します。
チョコレート
チョコレートはカカオで作られており、犬にとっては中毒を引き起こす可能性があるテオブロミンというとても危険な物質が含まれています。テオブロミンは犬が分解できず排出が滞り、中毒となってしまう恐れがあります。
◉参考：犬がチョコレートを食べたらダメ！https://inumag.jp/6478
ぶどう
ぶどうは犬が食べると中毒を引き起こして腎機能障害となる恐れがあるため、アイスクリームでも食べないように気をつけてください。
◉参考：犬はぶどうを食べたらダメ！https://inumag.jp/5066
ナッツなどのトッピングも注意！
バニラ味やいちご味なら犬にとって危険な食材とまではいえなくとも、ナッツが含まれていたら注意が必要です。マカダミアナッツは中毒の原因となります。アーモンドやくるみは少量であれば、与えることもできますが、犬の体質やその日の体調によってアレルギーの原因になることもあるのでトッピングについても注意しましょう。
手作りアイスクリームのレシピ
暑い夏には、愛犬にも冷たいアイスクリームを食べさせてあげたくなると思います。この機会に、愛犬にアイスクリームを手作りしてみてはいかがでしょうか。
たとえば、スイカやキウイやりんごなどのフルーツを一口大に切って水と一緒に製氷機やアイスキャンディーの型に入れて凍らせれば、色鮮やかで栄養にもいいアイスキャンディー が作れます。作り方も簡単で手軽です。
犬用ミルクとして販売されている「やぎミルク」に少量の水を混ぜて凍らせるだけでも、簡単なアイスクリームが作れますよ。
また、実際にINUMAG編集部でも愛犬に手作りアイスをあげたレビュー記事もあるので、レシピなど参考にしてみてください。夏休み中のお子さんとのクッキングも楽しい時間になりそうですね。
犬用アイスクリームも
また、手作りが難しい人向けに犬用アイスクリームもあります。こちらもおすすめなアイスクリームがいろいろとあるので、愛犬と一緒にアイスクリームを食べたい飼い主のみなさまはぜひ、この記事をチェックしてみてください。
さいごに
夏休みは大人もお子さんもアイスクリームを食べて暑さをしのぐことがあると思います。いつも一緒に過ごす愛犬にもアイスクリームの清涼感とおいしさを味わせてあげたくなりますよね。犬にアイスを食べさせたい場合は、人用のアイスクリームではなく、犬でも食べれるアイスを与えるようにしましょう。
また熱中症など体調が弱っているときは、冷たいものをとって急激に胃を冷やすことはかえって体の負担になることがあるので、かかりつけの獣医師に症状を相談してからにしてください。
INUMAGではこれからも、愛犬と飼い主の幸せと健康的な食生活を応援していきます。
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今崎 湘子 | ペットフーディスト
2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。