犬の関節にいい食べ物とは？【犬の体にいいおすすめ食材のシリーズ】

愛犬が健康的な食生活を送るために、気になる症状に効果を期待できる食材をお伝えしていくシリーズです。

今回は“関節ケア”にいい食材についてお届けします。犬の関節疾患とは、関節リウマチや関節炎、レトリバーのような大型犬種に多い股関節形成異常などさまざまあります。この記事では関節をサポートするために必要な栄養素や具体的な食材と調理方法まで詳しくご紹介していきます。

犬の関節にはどんな栄養素が効果的？

犬の関節にいい栄養素は、以下のとおりです。

タンパク質	関節をサポートできるように筋力をUPさせる効果を期待できます。特に動物性タンパク質であるコラーゲンは関節の滑りを良くし、丈夫な骨を形成するのに役立ちます。
ビタミンC	抗酸化作用とコラーゲンの合成を助ける働きがあります。
カルシウム	丈夫な骨を形成します。
グルコサミン	関節や軟骨をサポートし、柔軟性に寄与します。
コンドロイチン	軟骨の再生に働き、関節軟骨の保水性や弾性を保って関節の動きを滑らかにします。
オメガ3脂肪酸	中でもEPAやDHAは抗炎症作用があり、関節痛を緩和します。

犬の関節にいい食材とは？

”犬の関節にいい栄養素”について上記で説明しましたが、それらの栄養素を含む食材はどのようなものがあるかをご紹介します。ぜひ日頃の愛犬の食生活に取り入れてみてくださいね。

• 鶏手羽元
• 鶏豚軟骨
• 鶏皮
• イワシ
• 小アジ
• ひじき
• ワカメ
• 納豆
• オクラ
• えごま油

犬の関節にいい食材の調理方法

鶏手羽元や鶏軟骨は水に入れて沸騰させたらアクを取りながら煮込んだスープがおすすめです。

鶏皮は焼いておやつとして与えることもできますが、スープとして煮込んだ方がコラーゲンを取り入れるには適しています。

イワシや小アジなどの魚は骨と身を分けて、骨のみ煮てから取り出し、身の部分を与えるようにしましょう。

ひじきやワカメは、水で戻してから、細かく刻んでごはんに混ぜると食べやすく消化を助けます。

納豆は、加熱せずに常温か冷蔵庫から出してそのままあげられます。ひきわり納豆が食べやすくおすすめですが、小粒納豆の場合でも細かく刻んで与えれば消化できます。

オクラは、そのままでも加熱してもどちらも可能ですが、愛犬が食べやすいように細かく刻んであげるようにしてください。種もそのまま与えて大丈夫です。

えごま油は、ドッグフードにスプーン1杯ほどをたらして与えると簡単に取り入れることができます。えごま油は熱に弱く酸化しやすいので、加熱はおすすめしません。手作りのごはんに取り入れる際にも、仕上げにえごま油をかけて与えるようにしましょう。

どの食材も与え過ぎは毒となります。いつものごはんに適量追加するよう量には注意してください。また、初めて与える場合は、アレルギーにも気をつけて必ず、少量ずつあげてみてください。

関節ケアには肥満予防と筋肉を強化

関節にトラブルを抱えるのは加齢によるものと、肥満が原因で関節に負担がかかることもあります。肥満をまねく高脂肪食は避けてください。日頃から愛犬の適正な体重管理を心がけ、カロリーにも気を付けるようにしましょう。そして、関節ケアをするうえで大切なことは、良質なタンパク質を取ることです。筋肉を強化して関節をサポートできる体作りを心がけてあげてください。

関節に炎症を起こしているときは

既に関節を痛めてしまっている場合には、かかりつけの獣医師に相談のもと、高タンパクで低炭水化物なものを摂取するよう心がけてください。抗酸化作用やコラーゲンの合成に寄与するビタミンCが豊富な野菜を取るときは、その野菜が温性つまり体を温める食材でないか気を付けてください。温性の食材（かぶ・小松菜など）は予防としてはおすすめですが、血行を促進します。既に炎症がある場合は避けてください。

また、ナス科のトマト、ジャガイモ、ピーマンに含まれるアルカロイドといわれる成分は炎症に関係するという説もあります。炎症が気になるときは与えないように気を付けましょう。

さいごに

犬の関節にいい食材についてのご紹介でした。関節を痛めてしまうと、元気にお散歩できなくなったり、階段などの段差を上り下りができなくなったりと行動範囲が狭くなり愛犬の楽しみも減ってしまいます。気になる症状がある時には、早めに獣医師に相談するようにしてください。

INUMAGでは、愛犬が楽しく健康的な食生活を送れるよう応援していきます。