犬はマンゴーを食べても大丈夫！犬の食事をペットフーディストが解説

犬はマンゴーを食べても大丈夫？

マンゴーは、犬が食べても大丈夫な食材です。甘い果物なので、INUMAG読者の愛犬の中でも喜んで食べている子も多いのではないでしょうか。今回はそんなマンゴーに含まれる栄養素や季節に応じてどのような効果があるかを詳しくお伝えします。与え方のワンポイントもありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

マンゴーに含まれる栄養素

マンゴーには、以下の栄養素が含まれます。

βカロテン	犬の体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用に働きます。
ビタミンC	免疫力の向上や抗酸化作用が期待できます。犬は体内でも生成される栄養素です。
ビタミンE	老化と酸化防止に役立ちます。感染症の抑制も。
カリウム	犬の体内にたまった水分と塩分をまとめて排出する働きがあります。
食物繊維	腸の動きを活発にし、体温上昇をはかります。脂質や糖質の過剰な吸収を抑制します。

マンゴーは1日にどのくらい食べられる？

犬に与えられるマンゴーの量は、体の大きさによって変わります。愛犬の体重が5キログラムまでの小型犬の場合にはマンゴー17グラムまで、体重が15キログラムまでの中型犬はマンゴー40グラム、体重が30キログラム前後の大型犬はマンゴー65グラムを目安にしてください。

マンゴーをおやつとしてあげる場合には、この量に限らず1日の給与量の10パーセント以内になるよう調整しましょう。
どんな食材も全体的な栄養バランスをみて、当日の愛犬の体調によって量を加減することが大切です。マンゴーに含まれる食物繊維により、便が緩くなることもあります。もしも、体調に変化があった場合にはかかりつけの獣医師に相談してください。

マンゴーを与えるときの注意点

マンゴーの皮をむき、中の種も取り除いて、愛犬の口のサイズに合わせて小さくカットしたものを与えましょう。マンゴーにもタンパク質が含まれるため、アレルギーを発症することがあります。ウルシ科の果物ゆえ、漆でかぶれてしまう可能性があります。
初めて愛犬にあげる場合には、少量づつにして、食後に体調変化が表れていないか様子をみながら与えてください。また、マンゴーは糖分を多く含みカロリーも高いので、与え過ぎないように注意しましょう。

おすすめのマンゴーの与え方！おやつにも夏バテ対策にも

人間用のドライマンゴーが販売されていますが、愛犬用に自宅でもぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
マンゴーの皮を向いて細く切ったものをザルに置き、数日間干せば、干しマンゴーが完成します。栄養素が濃くなるうえに、愛犬も飼い主と一緒におやつタイムを楽しめます。
また、夏には凍らせたマンゴーもおすすめです。マンゴーに含まれるビタミンB群はエネルギー代謝に働くので、夏バテで疲れた体の回復にも役立ちます。マンゴーを喉につめることがないように小さめにカットしたものを凍らせましょう。とはいえ、与え過ぎておなかを冷やさないように少量にしてください。

マンゴーに含まれるカリウム　腎臓病には注意して

マンゴーにはカリウムが含まれます。腎臓病疾患のある愛犬はカリウムをうまく排出できずバランスを崩す恐れがあるので、獣医師に相談しましょう。また、干したマンゴーも栄養分が濃縮され、カリウムが多く含まれます。カリウムを制限してる愛犬には注意してください。

ちなみに、カリウムは水にさらすことで減らすことが可能です。夏は不足しがちなカリウムですが、摂取を調整しながら与えたい場合は、水に10〜20分ほどマンゴーをさらしてからにしましょう。

人間用の加工品は与えないで

人間用のマンゴーのドライフルーツや缶詰には砂糖が加えられているため、犬には糖分の過剰摂取となってしまいます。犬にはマンゴーそのものをあげましょう。人間用のアイスやプリンも同様に、糖分過多で愛犬の肥満や糖尿病をもたらす恐れがあります。マンゴーの加工品を与えるのは控えましょう。

さいごに

マンゴーについてのご紹介をしましたが、マンゴーのようなビタミンカラーは私たち人間が目にするだけでも元気が湧いてくる色です。黄色は食欲を増進する効果があるので飼い主の皆さまにもおすすめします。犬は視覚よりも、発達した嗅覚で食を楽しむ動物です。マンゴーの香りと甘い味覚に喜んで食べてくれるといいですね。ご家族と愛犬ご一緒に、マンゴーでのごほうびタイムを楽しんでみてください。

これからもINUMAG読者の皆さまが、愛犬と楽しく健康的な毎日を送れますように。