犬にも優しいパンをお届け!愛犬家が営むグルテンフリーベーカリー『gladsome.』

犬にも優しいパンをお届け!愛犬家が営むグルテンフリーベーカリー『gladsome.』

  • インタビュー

人にも犬にも優しいグルテンフリーパン。小麦のパンよりも消化しやすく胃腸にやさしいとされ、健康志向の方やアレルギー体質の方にも好まれます。そんなグルテンフリーパンを専門に販売している『gladsome.(グラッドサム)』。使用する食材は厳選したものばかり。小麦の代わりに使う米粉やそば粉などは国産の高品質なものを使って作られている『gladsome.』のパンたちは、どれもおいしく小麦とは違う味わいで一度口にすると癖になるような風味と食感。ぜひたくさんの方々に味わってみてほしいパンです。

これまで『gladsome.』では基本的にはヒト用のパンを販売してきましたが、このたび犬に向けたワンちゃん用のパンが新たにラインアップに追加されました!INUMAG監修のもと、開発が進められたワンちゃん用のパンについての紹介も含め、今回『gladsome.』のオーナー・向井 理奈(むかい りな)さんにインタビューしました。

『gladsome.』とはってどんなベーカリーショップ?

グルテンフリーベーカリーショップ『gladsome.』。ショップの生い立ちや魅力について、たっぷりとご紹介いたします。

グルテンフリーベーカリー『gladsome.』

グルテンフリーのパンを提供している『gladsome.』。「食べたものから身体が作られるように普段から食べるものはとても重要」という考えのもと、厳選された高品質の食材を使用し、一つひとつ丁寧に焼き上げられています。

オーナーである向井さんに名前の由来についてお伺いしたところ、「私たちが焼き上げるパンたちが皆さんの喜びになってほしいという思いを込めて。そしてその喜びがより多くの人に広がってほしいなという願いを込めて名付けました。」と語っていました。英語で「gladsome」は、”喜びや楽しみを人に与える”という意味だそう。向井さんの思いが詰まったすてきな名前ですね。

きっかけは自身のグルテン過敏症

向井さんが『gladsome.』を始めたきっかけは、自身がパンやパスタなどの小麦を使用した食品を食べた後にアレルギー症状のような反応があり、原因を探ったところグルテン過敏症だということが判明。それから小麦を食べられなくなってしまったことだという。しかし、自分の大好きなパンを諦めることができず、試行錯誤を繰り返しながらグルテンフリーのパンを焼き上げることに成功。

「最初は自己満足のためだけに焼いていたけれど、自分だけでなく他の人にも喜んでもらいたいという思いから、『gladsome.』を立ち上げることを決意したんです。私のように小麦が食べれない方にはもちろん、グルテンフリー生活をされていない方も消化する上で腸への負担が少ないとされるグルテンフリーのパンを普段の食生活にお届けできれば嬉しいです」と向井さんは語っています。

立ち上げ当初はさまざまなグルテンフリーパンを試食し、粉の配合や水分量の調節などを行いながら、自分の納得できるパンを作り上げるために家族や友人の意見も取り入れていたという。
また、グルテンフリーのパンにはグルテンがないために焼き上がりに悩むことが多かったとも明かしていました。パンが潰れてしまったり、べちょっとしたり、あるいはお餅のように固くなってしまったりと、失敗も多かったそう。しかし、粉の配合やオーブン温度、焼き時間を繰り返し調整することで、独自のグルテンフリーパンを作り上げることに成功したという。

そもそも、グルテンフリーのパンとは

グルテンフリーとは、小麦の一部であるグルテンを含まない食事のことを指します。小麦に含まれるグルテンは、消化しにくくアレルギーを引き起こす可能性があるため、グルテンフリーの食事はアレルギーを持つ人や犬にとっても優しい食品です。

人と同様に、犬にも小麦アレルギーのワンちゃんがいます。小麦アレルギーは、犬の免疫系が小麦粉に含まれるグルテンを異物として認識し、異常な免疫反応を引き起こす病気です。そのため、グルテンフリーのパンなら小麦アレルギーを持つワンちゃんでもアレルギーのリスクを低減することができるのです。

また、グルテンフリーのパンは消化しやすいという点も犬にとってのメリットとなります。小麦粉に含まれるグルテンは消化が難しく、犬の胃腸に負担をかけることも。一方、グルテンフリーのパンは小麦の代わりに米粉やそば粉などを使用しているため、消化しやすく胃腸に優しいとされています。

カナダで感化された食文化の違い

以前カナダのビクトリアへ留学していたというオーナーの向井さん。カナダで暮らしていくうちに現地と日本での食スタイルの違いに感化され、休日にはグルテンフリーのパンなどを自らファーマーズマーケットに立って販売していたそう。

カナダではグルテンフリーの商品が身近に感じられる文化が根付いており、レストランやカフェに行くとパスタやピザ、サンドイッチなど、元からある商品をグルテンフリーに変更可能な場合も多かったのだとか。特にグルテンフリーのパンは身近な存在で、グルテンフリー専門のベーカリーがあったり、どこのスーパーでもグルテンフリーのパンが陳列されていたりすることも。
その身近さに驚きと共に嬉しさを感じた向井さんは、店舗に並ぶたくさんの種類のパンを買い占めたことが思い出に残っているそうです。

カナダでのファーマーズマーケットにて
カナダに留学中だったときの向井さん

「犬が大好き!」オーナーは愛犬家の一面も

愛犬家でもある向井さんは、12歳のトイプードル、ラーラちゃんと暮らしています。小さい頃から大の犬好きで、犬を飼うことが夢だった向井さん。ラーラちゃんを迎え入れることが決まったときにとてもうれしかったことを覚えていると語っていました。

「ソファーでくつろいでいる時に寄り添って来て”なでて”と手を使ってひっかいてくることやボールやおもちゃで遊びたい時にこちらを見ながら仕掛けてくると何をしている途中でも一緒に遊ばずにはいられないです」と笑顔をこぼしながら語る姿から、ラーラちゃんととても仲良しな様子が伺えますね。

小麦粉・保存料不使用の『gladsome.』のパン

『gladsome.』のパンは全て、小麦粉や保存料を使用していません。
小麦粉の代用には、国産の米粉やそば粉などを採用。パンの種類により粉の配合を変え、食感や香りを調節しているそう。そのため、米粉やタピオカ粉などの独特な食感や味わいを楽しめます。さらに、保存料を使用しないことで身体に優しいパンに仕上げられているのも特徴的です。

こだわりは厳選食材

「食べたものから身体が作られるように普段から食べるものはとても重要」と考えているオーナーは、特に使用材料にこだわっています。

パンの発酵に欠かせないイーストには天然酵母を、パン生地の伸展性をよくする役割もあるバターにはグラスフェッドバターを採用。ちなみにグラスフェッドバターは、牧草のみをエサとして育てられた牛のミルクで作られたバターで、ビタミンや鉄分など栄養素が豊富とされています。

『gladsome.』人気のラインアップ

グルテンフリーのパンでもさまざまな種類を取り揃えている『gladsome.』。その中でも人気のラインアップを三つご紹介します。どれもオンラインで購入できますよ。
冬季以外は冷凍で届くので保存もしやすい。到着したら解凍し食べる直前にオーブンなどで温めると、焼き上げたばかりの味が劣化することなく、ふっくらもちもちしたパンが味わえます。

そば粉パン

そば粉をふんだんに使用し、その生地にバルサミコ酢を練り込むことで風味豊かでユニークな味わいを表現。フランスパンの一種であるカンパーニュなので、ハードタイプのパンが好きな人にもおすすめです。またこちらのパンは、植物性100%で作られておりヴィーガンフレンドリーです。

プレッツェルベーグル

ソフトめな固さでもちっと食感も味わえるプレッツェルベーグルは、バターの芳醇な香りと優しいミルクの甘さが特徴的。表面がカリッとするまでトースターで焼き上げてから食べるのもおいしいですよ。半分に切りチーズやハムなどを挟むなど、お好みの具材をトッピングして食べるのもおすすめです。

シナモンロール

シナモンたっぷり、鼻に抜ける甘い香りと生地の香ばしさが味わえるスイーツパン。ふかふかの生地でシナモンシュガーを巻き、焼き上がりにはアイシングでコーティングをしています。温めはトースターでも、電子レンジでもおいしくいただけますよ。コーヒーにも相性バッチリ◎

INUMAG監修!『gladsome.』の犬用パンが完成!

犬にも優しいグルテンフリーパン。向井さんは「人間と同じようにわんちゃんも食べるものを選ぶことで健康にいい影響が生まれるのでは」という思いもあり、グルテンフリーの犬用パンを作ることを決意。

そしてなんと、このたびINUMAG監修の犬用パンが完成しました!『gladsome.』ならではの小麦不使用のグルテンフリーパンで、生地にカボチャを練り込むことで野菜本来の甘みを味わえる優しいパンに仕上がっています。
向井さんの「腸への負担が少ないとされるグルテンフリーのパンを小麦が苦手なワンちゃんはもちろん、そうでないワンちゃんにも安心して食べてもらいたい」という思いが込められている犬用パンです。

さらに、見た目はかわいらしい骨型のデザイン。ワンちゃんが思わずくえたくなるようなパンにデザインしていただきました。なお、INUMAG監修の犬用パンもオンラインで購入可能なので、全国どこからでもご購入いただけますよ。

INUMAG監修の『gladsome.』ワンちゃんパン
ラーラちゃんお墨付き

なお現在、他にも『gladsome.』が作るINUMAGオリジナルのワンちゃん用のおやつを開発中ですので、今後のお知らせをぜひお楽しみに。

BYRE×INUMAG主催のイベントに『gladsome.』も出展!

普段はオンライン販売のみの『gladsome.』ですが、都内を中心としたイベントにもたびたび出展しています。イベント出展の詳細は公式Instagramでお知らせしているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

そしてなんと、先日「【DOGイベント】『INU LOVE Marché』開催のお知らせ!!! 」でもお知らせしました、2023年5月7日(日)開催のBYRE×INUMAGのコラボイベントにも『gladsome.』の出展が決定しました!この際にINUMAG監修の犬用パンも販売されますので、ワンちゃんと一緒にぜひいらしてくださいね。

さいごに

自身の経験からオリジナルのグルテンフリーパンを完成させた向井さん。「私たち人間へだけでなく大切な愛犬へおいしく安心、そして身体にも優しいそんなパンを愛情表現のひとつとしてあげる。いただく。そんな日々の美味しいをgladsome. からお届けできればと願っています。」と語っていました。

グルテンフリーパンを身近に感じてもらえるよう、今後もオンライン販売で全国の多くの方にお届けしつつ、おいしさを知ってもらいたいと考えているそう。さらに、犬用パンのラインアップの多様化に加え、飽きがこない商品展開も考えているそうなので、今後の伸展も楽しみですね。

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  • Writer:hikaru hamazaki
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