現役トリマー直伝、自宅でできる犬のブラッシング講座【後編】
- 学び
プロのトリマーさんをお呼びして、正しいブラッシング方法についてレクチャーしている「自宅でできるブラッシング講座」。前編に引き続き後編でも、『THE DAYS _ GroomingTruck』のトリマー中山亜沙美(ナカヤマアサミ)さんと愛犬ビジョンフリーゼのあゆちゃんをモデルに、ブラッシング初心者にも分かりやすいように、ブラシの持ち方や角度、力の入れ方、ブラシの使い方など写真付きで解説していきます。
今回はちょっと上級編。スリッカーブラシを使ったブラッシングのやり方を詳しく教えていただきました。自宅でもトリミング帰りのようなフワフワスタイルを再現できるように、正しいブラッシングのやり方を学んでいきましょう。
スリッカーブラシでブラッシングを始めよう
ブラッシングする場所はどこから始めてもOK。スリッカーブラシは部分的にとかしていくので、まずは愛犬が嫌がらない場所から始めていきます。スリッカーブラシに慣れていない子は背中など、視界に入らない所から始めると受け入れてもらいやすいです。
おすすめのスリッカーブラシについてはこちらの記事をご覧ください。 → 『犬用スリッカーブラシで毎日のケアを おすすめのブラシ5選』
一般的に嫌がらずに痛がらない箇所は、ブラッシングしやすい順に 背中→首→胸元→後頭部 と言われています。前脚、後ろ脚、お尻や尾は刺激に敏感なので、痛がったり嫌がる犬も多いそう。個性もあるので、愛犬が受け入れてくれる場所から始めましょう。
~背中・首・お腹~
左手でブラッシングしたい箇所の被毛をかき分け、ブラシを根本近くから被毛に当てて水平を保ちながら、力は入れずに平行に横に引く感じで動かします。
~毛玉ができやすい脚・わき・お尻~
~顔周り~
~マズル周辺と仕上げはコームブラシで~
フワフワあゆちゃんの完成!最後までよくがんばりましたね。
ブラッシング中に毛玉を発見したら?
もし毛玉ができてしまった場合、スリッカーブラシで毛先からブラシを当てて少しずつ毛玉をほぐしていきしょう。まとめて引っ張ると痛みが生じるので焦らず、少しずつほぐすのがポイントです。小さな毛玉なら指でほぐすこともできます。あまりにひどい毛玉はプロのトリマーに相談してください。
小さな毛玉は刺激にならないように指で優しくほぐしてあげましょう。
さいごに
今回は現役のトリマーさんをお呼びして、前編・後編と2回に分けいろいろなブラシを使った「ブラッシングの方法」をレクチャーしていただきました。
後編で使用したスリッカーブラシは、苦手意識のある飼い主やワンちゃんも多いですが、もつれをほぐしたり、毛玉を除去したりと、とっても便利なブラシです。正しい使い方をマスターして、日々のケアとしても、またコミュニケーションの一環として愛犬との絆を深めるためにも、毎日のブラッシングを習慣にしてみてくださいね。
- Writer:おおくぼ あい