犬はいちごを食べても大丈夫!犬の食事をペットフーディストが解説
- フード/おやつ
犬はいちごを食べても大丈夫?
いちごは、犬が食べても大丈夫な食材です。いちごはジューシーで甘く、一度食べると病みつきになるワンちゃんも多いのではないでしょうか。赤くてかわいらしい果実は、誕生日ケーキやクリスマスケーキなどのアクセントとしても欠かせない食材。今回は、普段のおやつから特別な日のご褒美としても最適ないちごについて、栄養素から1日で食べられる量や注意点についてお伝えしていきます。
いちごに含まれる栄養素
ビタミンC | 抗酸化作用があります。免疫力を上げる効果も期待できて、骨や関節の組織形成と維持に役立ちます。 |
カリウム | エネルギー代謝と神経刺激伝達に働き、利尿作用があります。 |
食物繊維 | 水溶性食物繊維のペクチンは腸の動きを活発にし、整腸作用があります |
アントシアニン | ポリフェノールの一種で犬の目の健康維持に役立ちます。 |
いちごは1日にどのくらい食べられる?
いちごは食物繊維を含むので、食べ過ぎて下痢にならないように量には気を付けましょう。
また、甘いのでおやつとしてあげたり、水分補給としてドッグフードにトッピングしたりすることをおすすめします。与えられる量は、犬の個体差によって変わります。いちご1粒を30グラムの大きさとして、犬の体重によって食べられる量は以下のとおりです。
体重5キログラムまでの超小型犬ならいちご1/2粒、体重10キログラムまでの小型犬はいちご1粒、体重25キロ未満の中型犬でいちご2粒、体重25キログラム以上の大型犬は3粒までを目安にしてください。
甘いのでたくさん欲しがることもありますが、肥満にならないように量には注意してください。また、犬の体調や個体差によっても食べられる量は変化します。与える前に犬の調子や便の様子を確認してからにしましょう。
そして、おやつとして与える場合は、1日で与える食事の量から10〜15パーセント以内におさえるのが良いとされています。その子に毎日与えている適量を目安におやつの量を算出し、いちごを与えられる量の範囲内で他のおやつと組み合わせてあげるのもいいでしょう。ただし、これらも健康な犬における量なので健康管理を必要としている愛犬の場合はかかりつけの獣医師に相談してからにしてください。
いちごを与えるときの注意点
いちごはバラ科の果物としてアレルギーを発症する犬もいます。いちごを初めて与える場合には、下痢や嘔吐、消化不良など様子を見ながらほんの少しの量から試してみましょう。数日間に分けて体調変化に気を付けながらあげてください。
いちごの与え方
いちごは生で食べられます。食べる前に水で洗ってほしいのですが、洗う際に注意が必要です!いちごに含まれるビタミンCなどの栄養は水に溶けやすいため、ヘタを付けたまま食べる直前に洗いましょう。
ヘタを取り除いて洗うと切り口から栄養素が流れてしまうので、必ず洗ってからヘタを取り除いてください。また、いちごは洗うと鮮度が落ちていくので食べる直前に洗うことも美味しく食べるポイントです。与えるときは、犬の口の大きさに合わせてカットしてあげてください。
さいごに
いちごはおやつとして一緒にそのまま食べてもおいしいですが、ヨーグルトにトッピングするのもおすすめです。無糖のヨーグルトであれば犬も食べられます。また、いちごジャム、いちごアイスといったフレーバーとしてもよく見かけますね。犬にとっていちごの加工品は糖分をとり過ぎてしまいます。他にも害のある成分を含むことがありますので、いちごそのものをあげるようにしてください。
INUMAGではこれからも愛犬が楽しく健康的な毎日を送れるよう大切な情報をお伝えしていきます。
- Writer:今崎 湘子
今崎 湘子 | ペットフーディスト
2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。