「犬の歯磨き」まずはここから練習してみよう!〜超初心者編〜
- 歯磨き
INUMAGでスタートした犬の歯磨きコンテンツ。
第1〜2回目までは、実際に歯磨きをスタートする前の段階までのお話しでした。
#1「犬の歯磨き」で愛犬の健康寿命を伸ばそう
#2「犬の歯磨き」必要なグッズ選びと正しい知識を身につけよう
そして今回から、「犬の歯磨き」はいよいよ実践編です。
ワンちゃんのお口の大きさに合ったお気に入りの歯ブラシは用意できましたか?
今回は、歯ブラシを使って正しい持ち方や力加減などについて詳しく解説していきます。
歯磨き実践編の主役は、飼い主のみなさんです。「犬の歯磨きの成功の鍵を握るのは、飼い主にある」と言ってもいいほど、飼い主さんが犬の歯磨きの知識や歯ブラシ使いの技術を高めることが、歯磨きトレーニングの成功につながります。
犬の歯磨きについて教えてくださるのは、INUMAG歯磨き講師で、神奈川を拠点に活躍されている「Peace&Hope」代表のドッグトレーナー、渡辺ゆずる先生です。渡辺先生と一緒に頑張りましょう!
実際犬に歯磨きする前にここから練習してみよう!
◎どのくらいの力加減?
歯ブラシを持って自分の手の甲に当ててみて!
NG
歯ブラシの毛先が寝てしまったり、広がってしまう場合は、強く当てすぎかも!犬の口の中はとっても敏感!少しの刺激でも不快に感じしまうこともあるので優しく触れて。
OK
歯ブラシを当てる力は、毛先が曲がらない程度の力加減で。歯ブラシの毛先が立って、ほうきで掃くときの軽やかなイメージを思い浮かべてみて!
◎力加減の練習をしよう
歯ブラシの毛先が小刻みに前後動かしても、ブラシが広がらずに立っている状態がベストな力加減!
「磨く」というからには、ある程度力を入れる必要があるのかと思っていました。少しだけ触れるような感覚でいいんですね。
犬にとっては、歯や歯茎にほんの少しの圧がかかるだけでも違和感や不快を感じやすいです。人間の歯磨きとは力加減が異なるということ、犬にとって強い力のブラッシングは苦痛になってしまうことを十分に理解して、少しでもワンちゃんの負担にならないような優しい力加減を覚えてくださいね。
◎正しい歯ブラシの持ち方
まずは歯ブラシの持ち方について練習してみましょう。
◎歯ブラシの動かし方
ワンちゃんの口は人間の口とは違い奥行きがあって、慣れるまでは歯ブラシを入れる角度など難しいものです。紙コップを犬のマズル(口)に見立てて、実際に歯ブラシを動かす練習をしてみましょう。
◎準備するもの
- 愛犬のマズルと同じくらいのサイズの紙コップ
- マジック
- 歯ブラシ
まずは地道な練習から!犬にとっては、口に異物を入れること自体、普通なことではありません。初めて見る、もしくは見慣れていたとしても、歯ブラシが口に入るだけでも不快なもの。そしてそこにほんの少しの圧力が加わるだけで、嫌悪感につながってしまう可能性もあります。
ワンちゃんのためにも、自分ができるところから、焦らずゆっくりと練習を重ねていってみましょうね。
歯ブラシの力加減や持ち方は理解できたかな?今回のチェックポイントは、歯ブラシの使い方だよ。上手に動かす練習をして、ワンちゃんに負担をかけない歯ブラシ使いをマスターしようね!
- 歯ブラシを当てる強さはわかったかな?
- 歯ブラシ当てる力は、毛先が曲がらない程度の力加減で!ほうきで掃くときの軽やかなイメージで練習をしてみてね!
- 歯ブラシの握り方は理解したかな?
- 歯ブラシの持ち方は、力が入りやすいグーで握るのではなく、鉛筆を持つようにそっと握ろう。優しい力で、細やかに磨くためには持ち方がとっても大事だよ!
- 歯ブラシを上手に動かせるかな?
- まずは、紙コップでマズルの模型を作って練習してみてね!紙コップに線を引き、線に対して平行に歯ブラシを引き抜く練習をしましょう!
さいごに
今回から、いよいよ歯ブラシを使った実践練習に入りました。
ワンちゃんに負担をかけない楽しい歯磨きタイムの実現のためには、歯ブラシを当てる正しい力加減や動かし方を習得したいものですね。
ワンちゃんには、歯ブラシを受け入れてもらう練習。飼い主は歯ブラシを上手に動かす練習。一緒に練習を重ねて、楽しく歯磨きが続けられるように頑張りましょう!
- Writer:おおくぼ あい
- Photographer:太田 理恵