すべての犬種に使えるシャンプーができるまで『THE DAYS 』

すべての犬種に使えるシャンプーができるまで『THE DAYS 』

  • インタビュー

すべての犬のため、飼い主のために、本当にいいものを届けたいという想い。その想いが込められて作り出された商品やブランドに注目し、私たちペットオーナーと愛犬が安心して使えるまでにその商品がどのように開発されたのか、ブランドがどのように立ち上がったのかなど、INUMAG(イヌマグ)が商品開発秘話やブランドストーリーを取材していきます。

記念すべき第1回目は『THE DAYS(ザ デイズ)』の「スキン&コートバランシング ドッグ シャンプー」。
「すべての犬が使えるシャンプー」そんなハードルの高いことが言い切れてしまう納得の開発秘話。そしてそこにつながる「犬への想い」と「これから」を犬のライフスタイルショップTHE DAYSのオーナーである小林弘樹さんに聞くことができました。

犬連れが集まるライフスタイルショップ

海風が吹いて、潮の香りがほどよく感じられる神奈川湘南のサーファー通り。
通りに面した大きなガラスから店内を覗けば、ふらっと立ち寄りたくなるようなショップTHE DAYS。
ブランド名の由来は、人生の中で忘れられない特別な一日を指す「THE DAY」から “犬と過ごす日々は毎日がスペシャルである” という意味を込めてTHEDAY“S”としました。
開放的なエントランスとレンガ壁。店内はミニマムでありながら洗練されていて、まるで海外に訪れたときのことを思い出させてくれます。
置かれたリードや首輪などのグッズ、トリーツに至るまでセンスの良さが際立ち、壁には訪れた犬たちの写真が名前入りで飾られていて、思わず見入ってしまいます。

飼い主の選択こそが愛犬の人生に影響する

“成分がとにかく皮膚に負担をかけないということを重点においた ”
THE DAYSのシャンプーは100%天然成分。
シャンプーを開発することになった原点を聞くと「子供の頃からいつも犬が側にいました。彼らから学ぶことやパワーをもらうことが多く、いつか彼らに携わる仕事がしたかった」。人が健康のために食事を気にするのに比べて犬の食品については必ずしも勧められたものが良いものではないと気付いたのが最初のきっかけ。当時はペットグッズは雑貨扱いとなり原材料表示義務がなく、実際にフードの成分について色々調べると、これまで自分が何も知らずに与えていた無知さを実感しました。
「自分で食事やケアアイテムを選べない犬にとって、飼い主が選択するものこそが、その犬の人生に影響する重みを感じました。この気付きを広めようと思ったのが始まりです」。

犬の食事については飼い主が手作りなどで安全なものを選択できるけど、ケア用品はどうだろう?と考えたときに選択肢の少なさを感じたそう。
「当時は犬のケア用品に対する関心が低かった時代だったように思います。いつかその大切さをみんなが気付いたときに選択できるケア用品を作りたかった」。
そう言われてみると確かに、シャンプーの成分まで気にしていなかったことに気が付きました。

商品として世に出すものが、どう社会貢献していくのか

小林さんにシャンプーの開発ストーリーを尋ねると10年前までさかのぼります。
「以前はスポーツメーカーで働いていたのですが、そこでマーケティングの基礎を学びました。そのときからいつか自分で商品を開発したいと思い、転職してアメリカのビール会社に入り、マーケティングだけではなく、ファイナンスやサプライチェーンなどを学び、ゼロから商品を開発するノウハウを身に着けました。それが今THE DAYSに生かされています」。
小林さんは、3年前にTHE DAYSを立ち上げましたが、そのときに「自分で作るものが本当に社会に貢献できるか?」という自身への問いに、THE DAYSのコンセプトならきっと実現できると独立を決心。

シャンプー開発へのストーリーについて話を聞くと「自分が思う1番の巡り合いだなと感じた出来事は、その当時、肌の弱い家族のためにナチュラルシャンプーを開発、販売していた方を紹介してもらいました。その方はナチュラルシャンプーを犬用に改良してファーマーズマーケットなどで販売していました。しかし、大きく展開はせず、いつの間にかそのシャンプーのレシピは引き出しに眠っていたんです。THE DAYSのコンセプトを伝えたところ、レシピを教えてもらえることになりました。当時、ペットのケア用品についてこだわって作ろうとした人があまりいなかったから快く協力してくれたのかもしれません」。「やりたいことを熱意を持って周囲に話すと、縁はつながるんですね」。と当時を思い出しながら話す小林さんが印象的でした。

すべての犬に使うことができるシャンプーとは

とにかく犬の皮膚に負担をかけないようにTHE DAYSのシャンプーは100%天然成分にこだわった中性のシャンプーです。皮膚に負担をかけないようにしたことでどんな犬でも使えることが可能に。
一般的な洗剤は石油系成分を入れて泡立ちを良くしているが、それでは肌に負担をかけてしまう。
「入っているは100%天然アミノ酸系成分。これは皮膚を保護する役目です。天然のもので肌を保護することで、ダメージを最小限にします」。
天然成分のものだと泡立ちが少なく、洗浄力も弱いのでは?との質問には
「石油系の成分は簡単に泡立ちを作れます。逆を言えば天然系のものだけでは泡立ちにくい。
石油系成分なしでも泡立ちを良くするため、成分の配合に多くの時間をかけて、研究開発を重ねました」。と答えてくれました。
実際にTHE DAYSのシャンプーは泡の上にスポンジを乗せてもスポンジが沈まないほどの弾力。
さらにはグリチルリチン酸(カンゾウ(甘草)と呼ばれる薬草由来の成分)という高級な化粧水などに使われる成分も配合されていて、皮膚の炎症を抑える働きも含まれています。
THE DAYSのシャンプーを毎日のように使用しているトリマーさんの手が荒れていないということが、何よりもの証です。

「全犬種、幼犬でも皮膚が弱い犬でも使えます。こう言い切るのってすごくハードルが高いんです」と、そんなハードルの高い言葉を言い切ることができるのも小林さんが開発にかけた時間と想いが物語っています。
「天然成分にこだわり生分解性の高い成分を濃縮してるので、例えばキャンプなどのアウトドアで遊んだ犬をそのまま川でシャンプーすることもできます」生分解性とはつまり微生物によって分解できるもの。これが小林さんの言う「自分が作るもので社会貢献できるか」につながっていきます。

1本で洗浄、保護、潤いまでの役割を果たすので、トリートメントがいらない。そのおかげでシャンプータイムも短くなり、結果的に家庭で流す水の量も減らすことが可能に。
人へも環境へも、もちろんすべての犬にも優しい「スキン&コートバランシング ドッグ シャンプー」は小林さんの努力の成果。まさにヒーロープロダクトと言えるTHE DAYSの看板商品。この合致に「本当に良いもの」を作ることの奥深さに気付かされます。

中身だけではなくシャンプーを作る工場にもこだわって探したそう。大量生産している工場だと、そのラインにケミカル的なものを含んだ商品を作っていれば、せっかく天然成分のレシピでも混在してしまう。ようやく見つけた神戸にある小さなラボで一つひとつ丁寧に生産しています。

現在、この「スキン&コートバランシング ドッグ シャンプー」には、香りの違う新商品も発売されています。
新商品の開発の際には、さまざまなアロマで調合を試みました。洗いたて、外に出てから、一週間後と香りの変化を確認しながらサンプルを配っていろんな方に試してもらい、最終的にこの “キャラメルオレンジ” にたどり着いたそう。これまで展開していたベルガモットのさっぱり系の香りに対して、華やかな香りがするキャラメルオレンジ。「洗っているときにキャラメルの香りがしたら洗う側が楽しくなりますよね?そんな楽しさをプラスできたのも土台がしっかりしていればこそなんです」。と、揺るがない強さに遊び心が垣間見られました。もちろん犬の鋭い嗅覚にも配慮してほのかに香るようになっています。
「最初に作ったシャンプーの中身には充分自信を持っていました。だけどいいものっていうだけじゃなく、THE DAYSらしい楽しさがプラスされた商品も作りたかったんです。それにキャラメルって響きもかわいいですよね(笑)」。
THE DAYSの商品はコーヒー豆の形をしたビーガントリーツなど、どの商品をとってもそういった遊び心がプラスされています。インタビュー中、真剣な話しをしながらもユーモラスさも感じさせる小林さん。「楽しさ」や「遊び心」を大事にしていることが伝わってきます。

犬と人が共に気持ち良く暮らせる社会へ

「飼い主が選択するものが、犬の人生そのものに影響するということに気付いて欲しい。気付くことで、飼い主一人ひとりが犬と暮すために必要な知識を持ってケアをすることにつながると考えています」。このシャンプーを通して、飼い主の「気付き」のきっかけ作りになってほしいという想いを語ってくれました。
届けたい想いとは、と聞いてみると「犬と共存したいと考え一緒に暮らすには、犬に対するケア(しつけ)を人間の子供と同じくらい愛情を持ってして欲しい。犬と自由にいろんな所へ行ける社会にするには、飼い主それぞれが犬を大切にケア(しつけ)することからだと考えます。例えば、テラスでコーヒーを飲むときに犬が苦手な人に配慮したり、むやみに人に吠えないように教えたり。そういったケア(しつけ)への気付きへとつながりが広がっていったら、犬と人が共に気持ち良く暮らせる社会に発展するのではないかと」。

人と犬が共存できる社会への実現に必要な気付きこそ、小林さんがこれまで突き進めてきた想いであり、同じ犬の飼い主であるひとりとしてこのインタビューを通してたくさんの「気付き」を得られました。

さいごに

“犬と人と社会のために開発された商品から、犬を飼っていない方にとっても平和に過ごせるような優しさが広がり、共存社会へとつながっていく” このような未来を目指すTHE DAYS。

今回のインタビューでは、そんなTHE DAYSが作るドッグシャンプーの開発についてお話しをお伺いすることができましたが、お話しを通じて、人と犬がストレスなく自然な形で過ごせる未来を想像することができました。

それはINUMAGのコンセプトとも結びつきます。INUMAGではこれからも、犬と人との生活が豊かになるアイテムや、そういった商品に込められた開発者さまの想いなどをたくさんの方にお届けしていきたいと思っております。今後の記事もぜひ楽しみにしていてくださいね。

※2021年12月6日よりINUMAG STOREでも取り扱いが始まり、こちらからも購入していただけるようになりました。

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NAME
THE DAYS
ADDRESS
〒251-0046 神奈川県藤沢市辻堂西海岸1丁目9-1
  • Writer:今崎 湘子
  • Photographer:森 景子
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