犬は米粉を食べても大丈夫!犬の食事をペットフーディストが解説

犬は米粉を食べても大丈夫!犬の食事をペットフーディストが解説

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犬は米粉を食べても大丈夫?

米粉は、犬が食べても大丈夫な食材です。米粉とはお米を粉末にした食材。見た目は小麦粉と同じ様に見えますが、小麦アレルギーのアレルゲンとなっているグルテンを含まないことが大きな違いです。それゆえ、アレルギーを持つ愛犬にも、米粉は比較的、安心して食材に使用できます。この記事では、米粉に含まれる栄養素や与える際の注意点について詳しくご説明いたします。

米粉に含まれる栄養素

米粉には、以下の栄養素が含まれます。

炭水化物筋肉や脳に取り込まれ、エネルギー源となります。糖質と食物繊維で作られています。犬にとっては消化しにくい栄養素。
食物繊維腸のぜんどう運動を活発にし、便秘を予防します。
タンパク質骨、血、筋肉、皮膚や被毛を作る成分。犬の体の20パーセントを占めています。
ビタミンB1炭水化物を構成する糖質をエネルギーに変える働きがあります。
リン骨や歯の成分。カルシウムとともに骨や歯を丈夫にします。
カリウム心筋や筋肉、血管機能を調節し、正常に保ちます。
マグネシウム骨や歯を形成します。酵素を活性化します。

米粉は1日にどのくらい食べられる?

米粉は愛犬にお米を与えるのと同じです。お米の栄養成分の多くを占める炭水化物は、犬にとって毎日一定の量を与える必要のない栄養素です。犬に手作りごはんとして与える際には、分量の配分に気を付けましょう。見た目のかさを目安にした分量の割合は、肉や野菜をそれぞれ1とすると、炭水化物は0.5の分量が適切。炭水化物の過剰摂取にならないよう注意してください。

また、米粉はお米を食べることになるので、腹持ちが良いのも特徴のひとつ。米粉で作ったクッキーやケーキ、蒸しパンなどはダイエットを心がけている愛犬におすすめです。おやつとして与える場合は、1日に与えられる分量の10パーセント以内で与えましょう。

どんな食材も全体的な栄養バランスを考えながら与えることが大切です。
便が緩くなってしまったり、体調に変化が出た場合にはかかりつけの獣医師に相談してみてください。

米粉を与えるときの注意点

米粉の成分のほとんどは炭水化物です。炭水化物は犬に必要な五大栄養素のひとつとして、取り入れることは大切です。しかし、炭水化物は犬の体にとって消化しにくい栄養素のため、与え方には注意してください。米粉に熱と水分を加え、十分に消化しやすくなるよう調理の工夫が必要です。

子犬や老犬には特に気を付けて

人間にとって、お米は必要なエネルギー源です。主食としてお米を毎日摂取している飼い主の方も多いことでしょう。一日に必要なエネルギーの6割を、人間は炭水化物から取る必要があります。

一方で、犬は炭水化物を主食としていません。米粉でおなかがいっぱいになって主食が食べられなくなることがないようにしてください。そして、炭水化物の過剰摂取は犬のすい臓に負担がかかってバランスを崩す恐れもあります。

子犬や老犬には特に、与え過ぎないように気を付けてあげてください。

米粉の調理方法

米粉はあらゆるおやつや料理の食材として使えます。かぼちゃなどの彩のよい野菜と卵を合わせたクッキーや、卵と犬用ミルクを使ったケーキのレシピもあります。また、スープに混ぜてシチューのようにとろみ付けとして米粉を使うのもおすすめです。

水分と合わせて加熱をし、消化しやすいメニューに取り入れましょう。

さいごに

犬に与えられる米粉のご紹介でした。日本食ではお米を主食としていることもあり、お米の粉はあらゆる料理やおやつ、パンに使用されています。愛犬の新しいごはんレシピに、米粉を取り入れてみるのもいいですね。とはいえ、犬は米よりも肉や魚などたんぱく質を多く取ることが大切です。人の食生活との違いを理解し、分量に注意しながら使ってみてください。

愛犬の体調や食欲は、季節や天候、愛犬の運動量によっても変化します。日常生活の様子を観察しながら、食材を選んでいきましょう。

INUMAGではこれからも愛犬が楽しく健康的な食生活を送れるよう応援していきます。

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ペットフーディスト 今崎湘子さん

今崎 湘子 | ペットフーディスト

2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。

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