犬はバナナを食べても大丈夫!犬の食事をペットフーディストが解説
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犬はバナナを食べても大丈夫?
バナナは、犬が食べても大丈夫な食材です。飼い主の方も栄養価が高い果物として、毎朝バナナの摂取を心がけている方もおられるのではないでしょうか。高エネルギーで消化にもやさしいバナナは犬にとってもエネルギー補充のおやつとして最適です。また、スーパーなどでは一年中バナナが販売されており手軽に買いやすいので、日常的に食べやすく料理にも使いやすいので重宝しますよね。犬用の市販のおやつでも、バナナが使われているものをよく見かけます。
今回はそんなバナナについて、含まれる栄養素と与える際の注意点、おすすめの簡単レシピも併せてお伝えします。
バナナに含まれる栄養素
バナナに含まれる栄養素は下記のとおりです。
タンパク質 | 犬の体を形成するエネルギー源となります。 |
食物繊維 | 腸の健康を維持するために大切な働きをサポートします。バナナの食物繊維にはペクチンやオリゴ糖が含まれます。 |
炭水化物 | 糖質と食物繊維に分かれ、全身のエネルギーとして効率よく働きます。 |
カリウム | 細胞内液の浸透圧の微調整や、心筋の機能調節に役立ちます。 |
マグネシウム | 体内のエネルギー代謝とカルシウムやリンとともに骨格形成にも重要な働きがあります。 |
リン | カルシウムとともに骨の強度の維持に重要な役割を担っています。 |
ビタミンA | 抗酸化作用と免疫力向上に役立ちます。 |
※食品成分データベース(文部科学省)
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07107_7
バナナは何歳から食べられる?
バナナは子犬でも生後半年を経過していれば与えられます。またシニア期に入った犬にも特に持病がなければ可能です。犬の大好きな甘味があるので、フードを食べないときにすりつぶしたバナナをトッピングとして活用することもおすすめ。
ただし、アレルギーを発症する可能性もあるので、初めてあげる場合は小さくカットしたり、すり潰したりしたバナナを少量ずつからスタートしましょう。下痢や嘔吐などの症状が表れないか体調変化を見ながら与えてください。その日の愛犬の体調や天気、季節によって症状の出方も変わるので、全体的なバランスに気を付けながら与えてみましょう。
また、子犬に甘味の強い食材を早期に与えることで、他の食材やドッグフードを食べなくなってしまうこともあります。量を調整しながらあげるようにしてください。
バナナは1日にどのくらい与えられる?
バナナはおやつやトッピングに最適な食材です。与えられる量は犬の体の大きさによって変わります。愛犬の体重が5キログラムまでの小型犬はバナナ20〜40グラム、体重15キログラムまでの中型犬はバナナ45〜90グラム、体重が約30キログラム前後の大型犬はバナナ200グラムまで摂取可能です。
ただし、食物繊維を含むため一度に大量に食べると下痢をもたらす可能性があります。また、愛犬の肥満傾向や胃腸状態、年齢によっても適量は変化するので、日頃から元気な状態を確認しながら調整しましょう。
バナナのおすすめレシピ!バナナケーキ
バナナは人間にとっての可食部分と同じで、外皮は必ずむいてください。
おすすめな簡単レシピの材料はバナナと卵だけ。バナナ1本に対し、卵2個を用意します。すり潰したバナナとよく溶いた卵を混ぜ合わせ、フライパンで薄く焼き色がつくまで焼いたら完成です!
見た目は薄い卵焼きのようで、バナナのやさしい自然な甘味を楽しめます。ご家庭によってお子さんも愛犬も一緒に食べられるのでおすすめです。
おやつは愛犬の1日のフード給与量から10パーセント以内を目安に分け与えてあげてください。
バナナに含まれるカリウム 腎臓病や心臓病の愛犬には注意して
バナナにはカリウムが多く含まれます。既に、腎臓病や心臓に疾患がある愛犬には、まず主治医に相談してみてください。腎臓や心臓の機能が低下していると、愛犬がカリウムをうまく体の外へ排泄できず、体内に蓄積してしまって病気を悪化させる可能性もあります。愛犬のコンディションをみて、獣医師に相談しながら食材を選ぶようにしていきましょう。
さいごに
バナナは人間にとっても犬にとっても栄養摂取を期待できる果物です。バナナを常備して、ときには朝食のトッピングに、別の日には一緒に楽しめるおやつレシピにとバリエーションを楽しみたいものですね。ただし、果糖を多く含む果物は肥満の原因にもなりますので、バランスに気を付けながら楽しませてあげてください。
INUMAGではこれからも、飼い主のみなさまがずっと愛犬と幸せな生活を送れるよう健康的な食生活を応援していきます。
今崎 湘子 | ペットフーディスト
2021年2月ペットフーディストの資格を取得。幼少期より大の犬好きで、現在はペットフーディストとして犬の栄養管理のアドバイスやペットライターとして活躍中。「犬も人も共に楽しくずっと一緒に」をモットーに、元保護犬トイプードルを家族として迎え入れ、2人の娘と犬のやりとりに癒やされる毎日です。